またしても、殺傷事件が
またしても、殺傷事件が相次いでいる。
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(以下引用:日本テレビ系(NNN) 1月9日(金)11時15分配信)
“父親殺害”32歳長男を逮捕 品川区
8日、東京・品川区のマンションで、70歳の男性が血まみれの状態で死亡しているのが見つかり、警視庁は、同居する32歳の長男を殺人の疑いで逮捕した。 ...
年の瀬に思うこと
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(以下引用:朝日デジタル 2014年12月30日)
暴れる娘、押さえつけて病院へ 精神疾患、孤立する家族
事件をめぐって朝日新聞に寄せられた声や、ツイッターなどでのつぶやき
精神の障害を抱えた三男の暴力に悩み、三男を殺してしまった父親の裁判の記事(12月4日付朝刊)に、多くの反響が寄せられました。「どうにかならなかったのか」「ひとご ...
家族同士の殺し合い増加という現実
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(以下引用:NEWS ポストセブン 2014年12月25日)
家族同士の殺し合いが増加 昨年の殺人事件は親族間が53.5%
警察庁のまとめによると、2013年の殺人事件検挙件数のうち、被疑者と被害者の関係が親族間である割合は53.5%。実に半数以上が“家族同士の殺し合い”という悲劇の結末を迎えている。
殺人事件は戦後、195 ...
オオゴトにするタイミング③
昨日の続きである。
このブログを読んでくれているひとの中には、
精神疾患を理由とする、子供のひきこもりや家庭内暴力などとは、
まったく関係のない生活をしているひとも多いと思う。
そういうひとが、精神保健分野の制度やら法律やらの話を聞いても、
それほど興味もわかないかもしれない。
そもそもこの分野は、制度自体とても複雑だし、
ベール ...
オオゴトにするタイミング②
昨日の記事の補足になるが、
子供が精神疾患と診断されながら、なかなか入院治療に結びつかず、
家庭内では、暴力行為を始めとする問題行動をとる。
(場合によってはそれが、近隣住民など第三者に向かう)
家族はあちこちに相談にいっているが、どうにもならず、
家族間で殺傷事件が起きるほど、疲弊している。
こういったケースは、俺のところへの相談でも、
10年ほど前から ...
オオゴトにするタイミング①
今年の六月、家庭内暴力を振るう息子を父親が殺害する、という事件があった。
その事件の裁判員裁判が、東京地裁で行われた。
少々長いが、記事を引用する。
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(以下引用:朝日デジタル 2014年12月4日)
「妻と娘を守る義務がある」 三男殺害、父への判決
就寝中の息子の胸を刃物で刺 ...
子供の命
大阪で起きた女児虐待死のことがニュースになっている。
亡くなった女の子は難病を患っており、行政の育児支援も受けていた、
寒空の下、家から閉め出されている姿が、近隣住民に目撃されていた、
などという報道もされている。
それでいて、なぜ、こんなことに? という疑問がぬぐえない。
ちなみに厚労省の「子ども虐待対応の手引き」(平25.8 ...
17歳少女暴行死
愛媛県伊予市の市営住宅で、
17歳女性の遺体が押し入れから見つかったという事件があった。
17歳少女暴行死か…36歳女と長男ら逮捕 市は情報把握も通報せず
不可解な部分の多い事件である。
被害者の女性は、少なくとも1年以上前から、
加害者の女の部屋で半ば同居状態にあったという。
加害者側に罪があることは言うまでもな ...
佐世保の事件について 3
佐世保の事件については、この前の記事で終わりにするつもりだったが
また腹の立つ報道があったので、一応、触れておく。
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(以下引用:日経新聞 2014年8月3日)
佐世保殺害 容疑者父親「おわびの言葉もない」
殺人容疑で逮捕された少女(16)の父親が2日、
共同通信の取材に対して知人の弁護士を通じて応じ、書面で ...
佐世保の事件について 2
続々と報道が続いているが、俺が言いたい究極の答えは、やっぱり一つ。
「親が悪い」
こんなことを言うと、親の育て方云々で、このような事件を抑止できるとは限らない!
と反論するひともいるだろう。
しかし、親が子供への対応に手を焼き、どうにもならなくなっていたからこそ、
周囲の専門家たちに頭を下げ、誠心誠意、協力を仰ぐべきだった。
佐世保の事件について 1
佐世保市の同級生殺害事件が大きなニュースになっているが、
「うちの子供も、いつかこういう事件を起こすかもしれない」
と戦々恐々としている親は、けっこうな数、いるんではないだろうか。
加害者の女子生徒に関しては、過去に、給食に異物を混入した、小動物の解体をしていた、
父親を金属バッドで殴った……といった報道もなされている。
給食への異物混入以降、小中高と情報の共有がなされ、専門家に ...
脱法ハーブは殺人ハーブ
脱法ハーブを使用した上での事故が相次いでいる。
今年に入ってからのニュースをざっと探しただけでも、これだけ出てくる。
・2月4日 36歳の男性が、福岡・天神の交差点で暴走 15人もの重軽傷者
・3月 31歳の男性が、名古屋市南区で追突事故
※車内から脱法ハーブ様の植物片が見つかり、鑑定中の4月下旬、男は再び同じよう ...
スティングの子育て
こんな記事があった。
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(以下引用:GQ JAPAN 2014年6月23日)
「働いて金を稼げ」資産312億円のスティング、子供には財産を譲らないと明言
子どもをダメにする最も効果的な方法、それは欲しいものを何でも買ってあげること。
英国を代表するミュージシャン、スティングもそのことをよく知っているようだ。 ...
親か子供のどちらかが必ず犯罪者に! 痛ましすぎる事件!!
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(以下引用:産経新聞 2014年6月15日)
警察相談でも解消されなかった父親の悩み…暴れる息子をこの手で殺害
息子の家庭内暴力に悩んだ父親は、自らの手で息子の命を奪った。
三男を刃物で刺して殺害したとして、東京都八王子市の会社員、石井正郎容疑者(64)が6月7日、警視庁に殺人容疑で逮捕された。
警視庁に再三、家庭内暴力の相談に訪れ、事件 ...
千葉県柏市 連続殺傷事件
自己実現できなかった人間は、
妄想で実現するか、他人に迷惑をかける(犯罪を犯す)ことで実現する
名古屋 車暴走殺人未遂事件②
昨日の記事の続きである。
俺がこの仕事を始めたばかりの頃、移送の対象となるのは、
学術書に出てくるような典型的な症状を呈している、
統合失調症や重度のうつ病を患った方がほとんどだった。
しかし十年くらい前から、
薬物依存症やパーソナリティ障害を対象者とする相談が増え、
業務も移送だけでなく、病院確保や面会、自立支援などに拡大していった。
今ではそちらのほう ...
名古屋 車暴走殺人未遂事件①
23日に名古屋市で起きた、車暴走殺人未遂事件である。
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(引用:毎日新聞 2014年2月24日)
乗用車が歩道の人だかりに突っ込むと、衝撃音と共に悲鳴が上がった--。多くの買い物客らでにぎわう休日の名古屋駅近くの笹島交差点で白昼に発生した暴走車両による無差別の殺人未遂事件。大野木(おおのぎ)亮太容疑者(30)が現行犯逮捕さ ...
日本の精神科医療の現実③
昨日の記事では医師にばかり焦点をあててしまったが、
日本の精神科医療のグレーゾーンは、
もっと全体的な構造にある。
法改正含め、国の方針もそうだし、
医療機関のなかで、役割が細分化されていることもそうだ。
医師も看護師にしてもソーシャルワーカーにしても、
それぞれが、専門の役割を担っている。
個別にみたときには、より、プロフェッショナルになっているとも言え ...
日本の精神科医療の現実②
以前、「俺は何のスペシャリストか」という記事でも書いたけれど、
昨年6月に改正された精神保健福祉法の施行(4月から)が迫ってきた。
この法改正の肝となっているのは
保護者の義務規定の削除など、家族の負担を減らすことであり、
患者を、地域や社会で受け入れていこうという方向性である。
これにより今後、精神科医療にまつわる諸々のことがどう変化していくのかは、
もう少し時間を ...
日本の精神科医療の現実①
2014年2月11日の読売新聞に、こんな記事があった。
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(以下引用:読売新聞 2014年2月11日)
精神科の薬を一度に大量に服薬した患者の搬送を受けた救急医療機関が、2012年は全国で少なくとも156病院に上り、うち約3割にあたる46病院は年間50件以上搬送されていることが、読売新聞の調査でわかった。
服薬したのはいずれも医療機関でしか処方できない薬で、抗うつ薬、 ...