俺の役割
昨日のテレビ放映に関して、
他の番組ですでに放映されていた内容であったにも関わらず、
たくさんの反響があったようである。
当ブログにも、こころのこもったコメントや
応援の言葉をいただき、ありがたい限りである。
しかし、こういう放送があると、
俺のことを、精神科医療の専門家か何かと勘違いして
「押川先生に、うちの子供を“診て”もらいたい」
などと ...
耐力
ある方から教えてもらって、非常に納得したこと。
人間には、他人が見たときのイメージというものがある。
それこそが、そのひとの「キャラ」なのだという。
若いうちは、「イメチェン」などと言って、
キャラクターを変えていくことも可能だが、
35歳を過ぎたあたりから、それは不可能になるそうだ。
なぜなら、周りの抱くイメージというのは、
そう簡単に変えることができな ...
何よりも興味深い
俺が、移送や自立支援など精神保健の業務に携わるとき、
入り口として、俺と家族との「面談」があるのだが、
実はその前に、すべての礎となる業務「ヒアリング(聞き取り)」がある。
これは対象者の現状、既往歴だけではなく
生育歴、家族・友人との関係、趣味嗜好まで、
本人に関するあらゆることを聞き取り、まとめる作業だ。
昔はそれも含めて全部自分でやっていたのだが、
...
ぐっすり眠る方法
昨日のコメントで、「難問をひきずることなくぐっすり眠る方法」
について質問があったので、ちょっと考えてみた。
俺の仕事は、何時から何時、という定時制ではないので、
基本的に、眠れるときに寝ておくという生活だ。
だからベッドに入るタイミングというのは、たいてい、
ガチで考えまくり動きまくり働きまくったあとで、
気力体力を使い果たしているから、コロッと眠れてしまう。
排除からは退化しか生まれない
いつも言っていることだけれど、
「面倒」や「苦労」を避け、簡単に排除して生きるひとの、なんと多いことか。
最近は、幼い子どもの命すら、あっさり排除される。
虐待死のニュースを見るたび、そう思う。
そんな人間が増えたからこそ、逆張りを行くのが俺のポリシーだ。
皆が面倒がって、嫌がって、「苦労するよ」と言うような物事や人間、
それこそを受け入れてやっていこうと、改めて思う ...
俺のある一日
朝。張り切ってスタート。
今日こそ難問を解決する! いい汗かいて頑張ろう!!
↓
↓
↓
↓
夜。疲れ切った状態で帰路につく。
かなり頑張ったが、「ん~~」といった状況。
脂汗をかいてテカテカの一日だった。
帰宅後はすぐ布団にもぐりこみ、
また ...
家族の力
俺は仕事を通じて、家族の力が本当に弱まっているのを、ひしひしと感じている。
家族の力というのは、きれいな言葉で言うと、
“絆”とか”信頼”とかになるのかもしれないが、
俺の感覚で言うと、「体力のねー家族だな」って感じだ。
根気、忍耐、粘り強さ、結束……
体育会系みたいなノリだが、その“体力”こそが、
家族という共同体から失われているように思う。
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大人の役割
この間、「IT人材高齢化」に関するニュースを見かけた。
俺は超アナログ人間なので、細かいことはよく分からないが、
「ある金融業のIT部門では、平均年齢がすでに50歳を超えており、
業務内容に対して賃金が見合わないことに苦慮している。
また、ある製造業の大手企業では、情報システム子会社のベテラン社員が古い技術に固執し、
本社IT部門が推進しようとしている新規技術の採用を阻止しようとする動きに困惑しているとい ...
子供の命
大阪で起きた女児虐待死のことがニュースになっている。
亡くなった女の子は難病を患っており、行政の育児支援も受けていた、
寒空の下、家から閉め出されている姿が、近隣住民に目撃されていた、
などという報道もされている。
それでいて、なぜ、こんなことに? という疑問がぬぐえない。
ちなみに厚労省の「子ども虐待対応の手引き」(平25.8 ...
トラブル増加の現実
少し前になるが、精神科医療に従事する関係者から、こんな話を聞いた。
精神保健福祉法改正後、やたらと早期退院を促すようになった保健所に対して、
「早期退院により地域でのトラブルが増えている現状について、どのように考えるのか」
と尋ねたところ、明確な回答はなかったそうである。
保健所が、回答どころか否定もしなかったということは、
法改正によるマイナスの余波が、
現場レベル ...
高倉健さん
高倉健さんが亡くなった。
俺は、作品をたくさん観ているような熱狂的なファンではないが、
以前、NHKでやっていたドキュメンタリーを観て、いたく感動した覚えがある。
芝居にかける情熱と、そのストイックな生き様に、
「俺もこういうふうに年をとりたいものだ」と、素直に思った。
高倉健さんの最後については、事務所からのコメントで、
生ききった安らかな笑顔だったことと、 ...
覚悟
実は先週末から、かつて経験したことのないほど、
緊迫・切迫したケースを請け負っている。
相談を受けた段階で、これはかなりの難問だということは分かっていたし
こころのどこかで、「やめておけ」と言っている自分がいた。
しかし、目の前の事態から、どうしても逃げることができなかった。
ここで逃げるなら、この仕事を辞めなければならないとも思った。
俺は ...
俺の勝負メシ
食にうるさい地域で育ったので、食べるものには多少のこだわりのある俺だが、
現場仕事に向かう前の勝負メシは、これだ!!
1分30秒以内に完食。
お湯を入れて待っている3分のほうが長いってやつだな。
こんな感じでささっと食べられるし、
身体も温まるので、これからの寒い季節には特にありがたい。
& ...
人生で本当に大切なものは何か
Facebookではもう紹介したのだが、
知人から教えてもらったこのページを、皆さんにもぜひ読んでほしい。
俺の仕事に関して言えば、家族の問題に携わるようになって約20年、
その間だけでも、殺伐とした家族・親子が増えたように思う。
家族の間で「殺す」「殺される」という言葉が飛びかい、
子供が事件や事故を起こすと分かっていて、放置する親がいる。
継続の難しさ
「継続は力なり」とはもっともな言葉だが、
どんなに好きなことであっても、続けるには苦しさが伴う。
かく言う俺も、仕事をしていて「ハア……」となることはいっぱいあるし、
ブログを書くのも飽きたな、と思う瞬間も、たまにだが、ある(笑)
「プロのスポーツ選手だってそうだよ」とは、
プロスポーツの現場で仕事をしている人が、教えてくれたことだ。
憧れと ...
俺が唸った! 名言 その12
「仕事も人生も、計画通りになど行くはずがない。
不確定要素の連続であり、それを楽しめる奴が勝つ!」
(某大企業の社長)
俺の敬愛する年上の先輩の言葉だ。
この先輩は、某大企業の社長なのだが、こうも言っていた。
「最近は、不確定な出来事が起きた瞬間に、暗い ...
血が騒ぐ
昨日、本気塾を卒塾して、現在は一人暮らしをしている元塾生に会った。
いつ見ても健康そのものの顔をしていて、喜ばしい限りだ。
彼女は約10年前まで、ありとあらゆる薬物をやりまくっていたのだが、
今ではそれが嘘のような、更生ぶりである。
俺が関わってきた中で、「こいつはもう大丈夫だ!」と太鼓判を押せる、数少ない人間でもある。
二度と薬物に手を出すことはないだろうと、誰もが思える彼女で ...
どんなふうに年をとるか
俺のところに舞い込んでくる依頼には、
これまでの経験をもとに、パパッとできてしまう仕事もあれば、
自分自身を追い込んで、追い込んで、追い込みまくらなければ、
引き受けられない仕事もある。
依頼を断ることは簡単なのだが、難易度が高ければ高いほど、
「やるしかない!」と血が騒いでしまう。
事務所のスタッフが、「この仕事はちょっと……うーん」と
眉間にシワを寄せているのを見たときなんかに ...
やっぱり早くもクリスマス
今日、車を運転していたら、ラジオからクリスマスソングが流れてきた。
澄み渡るような秋晴れの空を楽しんでいた俺は、
思わず「早ッ!」とつぶやいてしまった。
しかしよくよく見てみれば、
街のウインドウは早くもクリスマスの装飾であふれているのである。
この季節感のなさは、もはや取り戻せないものとして、
定着してしまったのかもしれない。
去年の11月にも、俺は
家族の絆だけじゃあダメなんだな
俺が昔、説得移送をはじめた理由の一つには、
「家族の絆を取り戻してほしい」という思いがあった。
病状が悪化し、第三者が間に入って医療につなげるしかない状況で、
下手をすれば、ますます家族の間に亀裂が入るかもしれない。
しかし俺はその状況を逆手にとり、家族が言葉で伝えられないことを、間に入って伝えてきた。
家族が本気で本人のことを心配している、想っているということ。
それを本人に理解してもらうた ...