俺がメディアに出る理由
ときどきテレビの取材なんかも受けている俺だが、
扱う問題がヘビーなので、毎回、ハードルが高い取材になる。
そこまでしてなぜメディアに出るのか? といえば、
真実を知ってほしいという思いがあるからだ。
ストーカーや家族間の殺傷事件はじわじわ増えている実感があるし、
加害者に精神科の通院歴があった、家族が保健所や行政機関に相談していた……
という背景が、ニュースの中で取り ...
帯状疱疹との闘い
若い頃に患った帯状疱疹が、今でもちょいちょい出てくる。
顔や身体がピリピリと痛むし、水ぶくれもできるしで、けっこうきつい。
帯状疱疹に限らず、体調が悪くて医者に行くと必ず、
「このままでは失明する」「糖尿病になる」「脳梗塞になる」……
など、恐ろしいことばかり宣告される。
対処法としては、睡眠をしっかりとる、ストレスをためない、栄養をとるなど、
要するに免疫力を上げる ...
休み休みで参ります
連休が終わり、世の中が通常運転になると、ホッとする。
今は本当に連休が多すぎて、仕事が思うように進まない。
家族から緊急のSOSがあっても、
肝心の当該行政機関は、連休はしっかり休んじゃっているし、
民間の精神科病院も、日祝は手続きができないことが多い。
“待ったなし”の案件ばかり扱っている俺としては
非常にやりにくいのである。
別に行政機関や医療機関に限 ...
真実をねじ曲げることなどできないのだ!
俺は本気塾で、違法行為を行ってきた人間の更生に携わっているのだが、
どんなに周りが一生懸命になって、その人間を立ち直らせようと頑張ったところで、
最後はやはり、本人の“こころ”にかかっていることは言うまでもない。
いつまでたっても自らの行為を省みない、
被害者や迷惑をかけた相手に対して、謝罪も償いもない。
そんな人間は、周囲がいくらフォローをしようとも、同じことを繰り返す。
そうなったときには ...
EQについての本を読んだ
この間、EQ(心の知能指数)に関する本を読んでいて、
これからの世の中を生き抜くためには、
この部分がますます欠かせなくなっていくんだろうな、と感じた。
EQについては専門書がたくさん出ているので詳しくは書かないが、
EQ理論提唱者が述べているEQの五大要素とは、以下のようなものである。
1.自分の感情を正確に知る
2.自分の感情をコントロールできる
3. ...
「TOYOTA」「ラーメン」「マー君」
そういえば、NYにいる間、日本について耳にした話題といえば、
「TOYOTA」「ラーメン」「マー君」
こればっかりだったよ!
日本もグローバル化とか言って頑張っているけど、
アメリカにおける存在感って、この程度なのかな……と、ちょっと拍子抜けした。
もちろん、個人でアメリカに渡って成功を収めているひとも、いる。
そういうひとに話を聞くと、たしかに日本の景気が良いときは ...
They Dance Alone
以前のブログにも書いたことだが、二週間ほど前に、
俺が携わっていた患者さんが急に亡くなってしまった。
彼は入院中の身だったので、持ち物もそんなになかったのだが、
俺は遺品として、彼が聞いていたCDをもらってきた。
NYに行く前は、ずっとそのCDばかりを聞いていた。
その中に、スティングのベストアルバムがあった。
スティングは俺も昔から好きで、けっこう聞いてきたのだが
俺が唸った! 名言 その11
「成功の秘訣は、人脈と運」
(ウォール街で大成功した日本人)
究極のところまで登りつめたひとの言葉は、シンプルである。
「人脈」と「運」なんて、自分でどうこうできるものではない、
と思うひともいるかもしれない。
しかし俺はこの言葉を聞いて、「人脈」と「運」こそ実は、
その人間の生き様をあらわすものではないかと思った。
...
俺の友達
NYでは、旧友に会った!
デトロイトからわざわざ、NYに駆けつけてくれたのだ。
彼は現在、アメリカとメキシコで事業を営み、成功もさせている。
俺が出会った大学時代と変わらず、寡黙に、
チャレンジ精神を忘れず、日々をコツコツと積み上げている。
そんな彼は、20歳でアメリカに一人旅に出た際、 “自由の女神”像を見上げ、
「いつかアメリカで仕事を成功させよう!」と ...
NYで……
NYでもエボラ感染者が見つかり、何かと慌ただしかった。
それも含めていろいろなことがあり、
今回のNY出張の本来の目的は、思ったように果たせなかった。
しかし別にいい。成果はいずれあらわれるのだ。
今回、NYで出会ったある日本人の方に、こう言われた。
「押川さんのやっている仕事は、面白いね。
日本という国では、なかなか認められ ...
ケンカの強い奴が勝つんじゃないの
NYに来て思ったのは、「ケンカの強そうな奴が多いな!」ってことだ。
単純に腕力が強そう、身体がでかいってひともいるが、
目つきや表情に気合いがみなぎっていて、
「絶対、負けねー」みたいなオーラを振りまいて歩いているひとが多い。
それを俺なりに表現すると、「ケンカ強そう」ってなっちゃうわけだが、
アメリカという国が、さまざまな問題を抱えつつも
いつまでも世界中から人が集まる国でありつづける理由が ...
「すべてお見通し」と言えるか
「プライバシー保護」「自由」「人権」……
それらが声高に叫ばれる時代になったけれども、
ひとたび履き違えたときには、行き着くところは
精神疾患か犯罪か、という気がしている。
住居が長屋だったり、兄弟で同部屋が当たり前だった頃には、
プライバシーなどないも同然で、鬱陶しい反面、
「見られている」ということが、人々のこころのバランスをとっていたように思う。
し ...
命の重み
「軽い」人間は嫌いだ、と俺はたびたび書いてきたが、
言動や考え方の軽さは結局、「命」の軽さにつながる。
ひと様の命を軽く扱い、自分の命をも粗末にして生きる。
だから腹が立つのだ。
現状の精神科医療の仕組みについても同じだ。
精神疾患は、命にとても近いところにある。
自殺もそうだが、たとえば幻覚や妄想に悩まされて、十分に食事がとれていない。
長年のひきこもりの結果、身体疾患や虫歯など ...
バカたれが!!
ある患者さんとの面会(外出)の際には、
いつも、病院近くのファミレスを利用していた。
病院では甘い物があまり食べられないからと、
毎回、パフェなどを喜んで食べていた。
先日、その患者さんが、急に亡くなってしまった。
検視の結果、事件性はないとされたが、
持病があったわけでもなく、死因は特定で ...
自由な時間をなくせ!
こころの病気のひとが精神科病院に入院すると、
程度の差はあれど、良くなるのはなぜか。
治療や投薬の効果はもちろんだが、
他者が介入する、という側面があることは、
非常に大きいのではないだろうか。
精神科の病棟は、基本的に他の患者との相部屋である。
もちろん個室や保護室もあるが、
医師の回診や看護師の見回りがあり、
「まったく一人の時間」というの ...
毒親、毒母
少し前になるが、「毒親」や「毒母」について、
子供(といってももう大人だが)が体験をつづった書籍の発売が、
相次いでいるという記事を目にした。
こういうことを正面切って言える時代になったんだなあと、
感慨深い気持ちで、その記事を読んだ。
「毒親」と言われるのはおもに母親で、
体験談を公表しているのも、ほとんどが女性であるところが、また興味深い。
男(父親) ...
ペコちゃん
生きていて働いていれば、
ひと様に頭を下げなければならないことも、たくさんある。
謝罪にしても、何か頼みごとをするにしても、
「このひとに頭を下げられちゃあ、しょうがねえな」
と相手に思ってもらえるような、頭の下げ方。
それが、年くったおっさん、おばさんのあるべき姿じゃないかと
俺は思っている。
ところが反対に、年をとるほど、ペコペコペコペコ……
嘘と妄想
立派な家に住み、親は社会的地位のある職業に就いている。
子供の教育には金を惜しまず、多少の無理をしてでも、
習い事をさせたり、金のかかる学校にいかせたりする。
外側から見たときには、恵まれた一つの家庭に見える。
それなのに、子供がある程度の年齢になったとき、
ひきこもりになったり、こころの病気になったり、
あるいは薬物乱用など犯罪に手を染めるようになる。
...
ガタガタ言うてる場合かっ!?
若いときはデタラメばかりやってきた俺だが、一つラッキーだったのは、
「すでに答えが出ている物を暗記だけしてもしょうがない。
そんなヒマがあったら、自分で考えろ!」
ということを教えてくれる大人に、たくさん巡り会えたということだ。
たとえば俺の母親もそういうタイプだったし、
高校にも大学にも、そんなことを言っている先生がいた。
彼らに共通していたのは、過去の歴史を踏まえ ...