全部めくったときに何が出てくるか…②動物
さて、昨日の続きである。
俺の敬愛する二丁目のママは、今まで数多くのアル中、ヤク中をはじめとする、
いわゆる道を踏み外し、行き場を無くした人たちを助けてきた。
店で働かせてやり、立ち直れるよう厳しく、温かく接してきているのを、
俺も間近で見てきた。
しかし、ママは俺に断言する。
「今まで500人くらい面倒を見てきたけど、本当に立ち直れたのは二人だけだね」
...
全部めくったときに何が出てくるか…①人間
頭がいいとか見てくれがいいとか、金をいっぱい持っているとか、
人間を評価するときには、いろんな物差しがある。
しかしそれらは結局、オプション、飾りであって、
外側を全部、めくったときに何が出てくるか…、それが、そのひとの本質ではないだろうか。
今日は、“人間”が出てくるひとの話。
F子は、今から10年以上前、歌舞伎町のクラブでホステスをしていた。
俺が初めて会ったとき ...
病識
今の精神科医療は、自分から進んで治療を受けにきて、
なおかつ大人しい患者ばかりを好んで診たがる。
しかし俺はこれまで千人以上の患者に会ってきて、
自分から進んで治療を受けにくるような、
いわゆる病識(自分が病気であるという認識)があるひとは、
ほとんどいなかったぞ。
だからこそ家族も病院に連れて行けなくて、
俺みたいな人間に頼んでくるのだ。
中には、家族に頼まれて俺が ...
子育ての極意
俺が携わる子供(若者)の多くは、
他人の気持ちを感じるための、「こころのアンテナ」が立っていない。
そういう子供が親から何を教わってきたかと言うと、
ひとに対する「区別・差別」や「分け隔て」のやり方だ。
しかも親は言葉や教育ではなく、己の後ろ姿を見せることで、
子供にそれを身につけさせている。
つまり、これとは真逆の子育てをすれば、
閻魔帳
何年も前の話になるが、あるとき、「本気塾」の塾生の一人(女性)が、
やたらとイライラ、ムシャクシャしている様子だった。
まあ、人間調子が良いときもあれば悪いときもあるのだが、
他の塾生とも喧嘩を繰り返すなど、あまりにも度が過ぎていたので
俺は彼女を呼んでじっくり話をした。
もともと俺のところに来るような奴は、
薬物やアルコールといった問題を抱え、
家族をはじめとする人間関係も ...
脚気脳
昨日の記事で「脚気(かっけ)脳」という言葉への質問があった。
俺はけっこう日常で使う言葉なのだが、
一般的ではないのかもしれないので、一応、説明しておく。
脚気の検査で膝の下あたりを叩かれると、ぴくんと反応するように、
ざっくり言うと、「反応がよい」ということだな。
俺の仕事のやり方は、0か100のところで思いっきりやるので、
どうしても嫌悪感を抱かれたり、「押川、そ ...
パーチー
先週の金曜日、アメリカ在住の会計士Tさんに誘われて、
弁護士先生の集まる会に行ってきた。
Tさんは、福岡からガチンコでアメリカに渡り、
今もガチンコで勝負しているすごいひとである。
俺はTさんから、概要だけ聞いて会場に行ったのだが、
受付の雰囲気を見た瞬間、「俺のようなガテン系が来るところじゃねーな」と悟った。
受付の品の良い女性に「何の集まりですか」と、聞いてみると ...
一週間ならぬ怒濤の週末の歌
木曜日に九州に飛び、仕事の打ち合わせをしたあと、
日付変わって金曜の明け方まで中州で酒を飲んだ。
ホテルに戻って数時間だけ眠り、スタッフに空港まで送ってもらったが、
俺は二日酔いでゲロゲロだった。
そして飛行機で東京に戻ったその足で、弁護士先生の集まるパーティーに参加し、
日付変わって土曜の明け方まで、新宿二丁目で酒を飲んだ。
人間の能力
最近ネットやSNSの広告で、
やたらと「〇〇診断」というのを見かける。
たとえば「性格診断」、「相性診断」のように、
質問に答えていくと、答えが出るってやつだ。
昔で言う占いや心理テストみたいなものかもしれないが、
「能力診断」「スペック診断」「オーラ診断」などなど……
とにかくいろんな「診断」がある。
需要があるから、供給もある ...
オオゴトをキャッチする
同じヤバい出来事に遭遇しても、
オオゴトと思うひともいれば、思わないひともいる。
何をオオゴトとみるか、取るか。
その時点で、すでに勝負は決まっているのかもしれない。
俺の場合、感覚・感性で「ヤバいな」と思った時ほど、
その問題を解決するために、全力を出す。
それ以外の時間はもう、その場をしのぐための対処法にしかならないからだ。
...
どう見たって庶民なのにな
仕事で奈良県庁に行った。
せっかくなので、警備員のおじさんに記念写真を撮ってもらった。
警備員のおじさんは、俺を普通のひとと思わない感じで写真を撮ってくれていた。
ちょっと「ヤ」のつく方面の観光客かな、みたいな。
そんな気配を感じたので、今度はスマイルの写真を撮ってもらった。
それでもおじさんの疑念が晴れな ...
おっさんのコミュニケーション
携帯電話やSNSの影響もあるのだろうけど、
人間も、世代によってそれぞれ、
コミュニケーションに対する感性が変わってきているように思う。
こんなことを言うと、“おっさん”と言われてしまいそうだが、
俺みたいな40代にとって現代は、変革が早い時代だ。
とくに今の若いひとたちは、良い意味でも悪い意味でも、
人付き合いを軽々とやってのける印象がある。
(もちろん ...
プロから認めてもらう
この間、そうとう重症な統合失調症の患者さんから、
「精神病はあんたでしょ」と言われた。
俺は素直に嬉しかった。
俺が唸った! 名言 その4
「企みのある女は、子どもを産んじゃいけないよ。
悪魔の子を産んじゃうからね」。
(ピンクのばあちゃん…元銀座のクラブママ)
昔、住んでいたマンションに、「ピンクのばあちゃん」という住人がいた。
年は80歳近く、どんな時でもピンクの服を着ていた。
俺は、その雰囲気から、おそらく水商売をやってきたひとだろうと予想していた。
「金」より「ひと」だろ、やっぱり
C氏(仮名)には、知識もある。学歴もある。
勤め先は、ひとが「凄いね」と言ってくれるような大企業だ。
年収は軽く一千万は超えており、東京都下に戸建ての家を持つ。
かわいい子供が二人いて、勉強もスポーツもできるらしい。
字面だけ見れば、素晴らしい人生を送っているように思うかもしれない。
しかし、このC氏には、人間として「それはどーよ」と思うところがある。
他人をたぶらかし、金を出させてばかりいる ...
倫理や道徳はどこへ行った
脱法ハーブ(俺に言わせれば“殺人ハーブ”だが)関連のニュースを見ていても思うことだが、
物事の表面や言葉のみに反応し、本質を深く考えないひとが増えたように思う。
たとえば脱法ハーブにしても脱法ドラッグにしても、
それが身体に害を及ぼす可能性があり、危険なものであることは、
少し調べれば分かることなのである。
それでも“脱法”という言葉一つで、逮捕されない=犯罪ではない=危なくない
というふうに ...
脱法ハーブは殺人ハーブ
脱法ハーブを使用した上での事故が相次いでいる。
今年に入ってからのニュースをざっと探しただけでも、これだけ出てくる。
・2月4日 36歳の男性が、福岡・天神の交差点で暴走 15人もの重軽傷者
・3月 31歳の男性が、名古屋市南区で追突事故
※車内から脱法ハーブ様の植物片が見つかり、鑑定中の4月下旬、男は再び同じよう ...
サッカー日本代表が負けた、それでも俺はガタガタ言わない
勝負の世界は、勝つか負けるかしかない。
しかしおそらく、ほとんどが負けでできている。
永遠に勝ち続ける奴なんていない。
過去の歴史を振り返ってみてもそれは明白だ。
そもそも、この世の中(社会)自体、負で成り立っているようなものなのだ。
俺は、勝負の世界で勝ちを収めた奴を何人か、その傍らで見たことがある。
奴らに共通する特徴は、スレスレのところや、際どいところ、
死んじゃうんじゃない ...
スティングの子育て
こんな記事があった。
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(以下引用:GQ JAPAN 2014年6月23日)
「働いて金を稼げ」資産312億円のスティング、子供には財産を譲らないと明言
子どもをダメにする最も効果的な方法、それは欲しいものを何でも買ってあげること。
英国を代表するミュージシャン、スティングもそのことをよく知っているようだ。 ...
プロとしての仕事
報酬を頂ける仕事ならば、それは一応プロと呼ばれるのだが、
果たして本当のプロフェッショナルとは、なんだろうか。
プロの仕事をしようと思ったときには、何かを犠牲にしなければならない。
たとえば究極のストイックさを求められたり、
地べたを這いずり回るような辛い思いをしたり、
何かを手放したり失ったりすることは、プロであれば当然のことなのだ。
古い考えなのかもしれないが、俺はそう思っている。 ...