ピンチのときに何を思うか
45年も生きていると、人生にはいいことも悪いことも、まるで波のように、周期的に訪れるものだと感じさせられる。
ここのところ、これは大きな挑戦だな、と思うような出来事が続いているが、振り返ってみると、10年、20年前にもあった出来事が、形を変えて再び訪れているのである。
「この事態をどう乗り切るか」「この選択、どちらをとるか」気がつけば俺は、かつてと同じような危機に直面し、選択を迫られている。
こんなとき俺はいつも、より困難なほう ...
信じる、闘う
師走というだけあって、日毎に慌ただしくなってきた。
あっちへ行き、こっちへ行き、一息つけるのは、移動中の新幹線や飛行機の中だけだったりする…。
2013年も終わりの今になって、「このまま終わらせるか」とでも言いたげな、神の采配のごとく、欲にまみれた人間のズルさ、セコさ、汚さを、まざまざと見せつけられている。
俺にできることは、信じるに値する人をとことん信じ、セコいことを仕掛けてくる奴らに対して、勝負を挑むだけだ。理屈などいらない、俺自身、己の精神力との闘 ...
事務所の観葉植物
俺はこいつに、栄養剤を一切やらない。
水もめったに与えない。
そのかわり、与える時には、たっぷりなみなみとやる。
太陽が当たるように、毎日、室内を移動させてもいる。
言葉にはしないけど、優しい気持ちをもって接している。
ようするに、人間と同じようにこいつを見ているのだ。
認められたい願望
「押川さんはいつもポジティブですね」「前向きですね」と、よく言われる。たしかに俺には、「落ち込む」ということが、ほとんどない。「あ~」とため息が出るのは、懐がさみしいときくらいである。それだってこの年になると、なんの根拠もなく「まあ、なんとかなるだろう!」と思えるものである。
どうして落ち込まないのかと考えてみると、そもそも俺は、ひとから「認められたい」「褒められたい」という願望が、ないのである。
だから、人から誹謗中傷を受けても平気だし、 ...
気を遣う
つい先日、俺はとあるDVDが観たくなって本棚を探し、そういや、知り合いの若い奴に貸してたっけ、と思い出した。貸してからずいぶん日が経っていたこともあって、すっかり忘れていたのだ。
俺はすぐに、そいつに連絡した。そしたらそいつは開口一番、「返そうと思っていたんですけど…仕事が忙しくって…」とかなんとか言い訳をはじめた。俺はなんだか、「返してくれ」って言った自分が悪いような気になっちゃって、「お前、暗い声してんなあ…なんかあったのか?」「あのDVD、どうしても観たくなってさ」などと ...
ハト
俺の事務所の近くに、小さな公園があるんだけど、通りかかるといつも、誰かしらがハトにエサをやっている。上野公園なんかも有名だけど、ハトにエサをやる奴って、日本中にいるよな。俺は別に、ハトは好きでも嫌いでもないし、エサをやることに対して文句があるわけでもない。
だけど、ハトの動きを見ていると、なかなかおもしれーな、と思う。あいつらは、誰かがエサをばらまいている限り、そこに群がって食い続けている。その人のエサがなくなると、「さよーなら~」とばかりにいっせいに飛び立つ。そしてまた別の、 ...
専門家は、本人ではなく親、家族を見る
俺が20年前に「精神障害者移送サービス」を始めた頃に比べると、精神保健分野の専門機関は、格段にレベルアップしている。とくに医療機関の中には、専門分野に特化し、細やかな治療を行う病院が増えた。
たとえばアルコールや薬物依存症の治療を行っている病院もそうだし、最近は、精神疾患が理由のひきこもりなど、社会参加できないでいる患者さんのために、専門の治療を行っている病院もある。そこでは、人との接し方やコミュニケーションを学べるプログラムもあるという。
当然、そういう病院には全 ...
スペシャリストいろいろ
俺が何のスペシャリストか? ということについては、昨日の記事で書いた。だけど、俺みたいな一民間人が、スペシャリストを名乗ることに、違和感を抱く人もいるかもしれない。俺は、どこの専門機関にも属していないし、国家資格も持っていないからね。
でも俺は、命の危険にさらされる「グレーゾーン」の現場ほど、どこに所属しているかというバックボーンや、肩書き、資格の類が、意味をなさない場所はない、と思っている。
俺が扱っている「グレーゾーン」は、イコール「超絶な闇」と置き換えることも ...
俺は何のスペシャリストか
俺が、ひと様より多少は優れていると自信をもっていえる能力は、ヤバい現場に行って、説得によって問題を解決できる、ということだ。ヤバい仕事ほど燃える人間は、一定数いる。安定を求める訳でもなく、損得抜きでヤバそうな案件に進んで首を突っ込む。俺はまさにそのタイプである。
ちなみに俺が言うヤバい現場とは、「殺される」「死ぬ」など、命の危険にさらされる現場のことだ。俺がこれまでに扱ってきた、ヤバさ100%のケースを以下に挙げる。
・子供が、親や家族を刃物で刺す、ゴルフクラブやダ ...
悪いうわさ ウェルカム
仕事の内容が特殊なせいか、定期的にテレビ業界の人間から「取材させてください」っていう依頼が舞い込んでくる。
一番初めは、「精神障害者移送サービス」を始めて3~4年が経った頃だったな。俺は当初から「説得」を前面に出して移送をやっていたんだけど、テレビの奴らは、「そんなことほんとにできるんですか?」って、ハナっから懐疑的な口調で、俺の事務所に来た。「どうせ“口からでまかせ”なんだろ? その嘘を俺たちが暴いてやるぜ!」みたいな勢いで、俺はマスコミってこういう感じなんだ…って、嫌な印象 ...
映画『鬼畜』
映画『鬼畜』。
1978年公開の映画である。俺はこの映画を、通算で10回以上は観ている。
ざっくりとあらすじを言うと、こんな感じだ。
印刷屋を営む男が、愛人に産ませた三人の子供たちを引き取るハメになる。男は四苦八苦しながらもなんとか育てようとするが、気の強い本妻は、子供たちが気に入らない。男は妻に責められて、子供たちを一人ずつ「処分」していく…
観たときの年齢や心境などによって、その都度、感じたことは異なるが、一つだ ...
押川が着目! 市川ストーカー殺傷事件は防げた!!
11月27日、千葉県市川市のJR本八幡駅近くの路上で湯浅栞さんが刺殺された事件について、新聞、テレビ各局が続報を流している。
逮捕されたのは、元交際相手の岡逸人容疑者であるが、俺は、この事件が起こる前の詳細な経緯を知れば知るほど、「湯浅栞さんが、殺されずにすむ方法はあった」「岡逸人容疑者が、殺人犯にならずにすむ方法はあった」と、腹立たしい思いにかられている。
まずは、各社のニュースを引用する。俺が、「今回の事件は防ぐことができた」と思うポイ ...
俺のやりたいこと
誰もが踏み込めない、モンスター級の壮絶な現場に丸腰で入っていくこと。
俺の全能力をかけて、当事者と対峙すること。
当事者と家族(周囲の人)が、穏やかに日常を送れるようにすること。
彼らを地獄から助け出す。
それが、俺のやりたい、たった一つのことだ。
成し遂げた先には、感動が待っているだろう。
押川が見た! ストーカー事件の本質【民事半分、刑事半分】
DVとかストーカーとか、男女交際のもつれからくるトラブルが本当に多い。昨日、千葉県市川市で起きた刺殺事件も、今日になって復縁を迫っていた元交際相手が逮捕された。被害にあった女性は、ほかの元交際相手ともトラブルを抱えていたという報道も、なされている。
実は俺のところにも、そういう相談はけっこうな数、ある。加害者側(の親や家族)も、被害者側も、どちらからの相談も同じくらい多い。相談を受けて、詳細を聞いていると、こういうトラブルになるカップルの傾向は、おのずと見えてくる。
夢と希望と勘違い
俺のところにくる相談で意外と多いのが、トラブルを抱えた若い女の人の案件だ。
そもそも、俺は「本気塾」でいろんな若い人を預かってきたけど、男性に共通しているのは、「働かない」「働くことが嫌い」ってことだった。その点、女性陣は、「働く」ことに関してはすごく前向きだし、実際に仕事をさせれば、一生懸命、真面目にやる。
なんでそんなふうに真面目に働くことができる女の人が、トラブルに巻き込まれて、俺なんかの助けがいるようになるのか。詳細は違えど、本質の ...
宝島鼻歌
こんな俺だけど、昔は、ひどく落ち込むこともあった。とくに仕事がうまくまわらなくて、もっぱら懐が寂しい時に、そういう状態になった。
まだ警備会社をやっていた頃のことだ。しょせんは個人経営の会社だったから、仕事もお金もまわらない厳しい時期っていうのが、定期的に波のように押し寄せてきていた。
気力どころか食欲もわかなくて、なんだかずっと体調もすぐれないし、これがうつ病ってやつかなあ…なんて思ったよ。
俺はあるとき、この“うつっぽい落ち ...
3なし
若いときは、「金なし」「コネなし」「学歴なし」の押川だった。
今は「組織に属さず」「国家資格もたず」「助成金もらわず」の押川になった。
いよいよ何もない!
ここからが勝負だ。俺は第二ステージの扉をこじ開け、邁進する!!