俺流スポーツ観戦

ソチオリンピックが近いせいか、

スポーツの話題が増えてきたな。

 

俺はとくに好きな競技があるわけではないが、

テレビで試合中継なんかをやっていると、

どんなスポーツであってもつい、見入っているときがある。

 

何が興味深いって、やっぱり闘う選手の顔だ。

勝つ選手、メダルを取る選手というのは、

試合前の顔つきが、圧倒的に違う。

「死んでも勝つぞ!」「絶対に点を奪うぞ!」と、

それはもう気迫に満ちた、勝負師の顔になっている。

 

オリンピックなんか特にそうだけど、

いくら壮行会で自信満々の発言をしたり、

現地入りしてからのインタビューで、調子のよい受け答えをしていても、

やはり本番直前、試合直前の選手の顔に、すべてが表れる。

練習不足は論外だが、それ以外の準備に不足があったり、

身体の調子が上がっていなかったり…

そういう不安があると、顔つき、空気に出てしまう。

 

チームプレーになると、もっと顕著だな。

試合前に、テレビカメラが選手の顔を一人ずつ映していくけど、

全員が勝負師の顔になっているときは、その場の空気も違うし、

素人の俺が見ても、「これは勝つな」と自信がもてる。

その中に一人でも、不安な顔、自信のない顔をしている選手がいるときは、

やっぱり負ける。

ありきたりな言い方だけど、「普段」に勝るものはないんだよな。

 

仕事も同じだと俺は思っている。

成功のために何が大切かって、

「何が何でもやりとげるぞ!」という気概。

その気概は、日頃の準備や積み重ねがないと、

いざというときに出てこない。

 

たとえば大事な会議の前や、ここ!という段階になって、

「大丈夫ですかね…」「うまくいきますかね…」なんて言って、

自信なさげなふるまいをする奴がいるが、

それって結局は、日頃の準備が足りない、努力していない人間の行動だ。

 

またこういう奴に限って、結果が出なかったときには、

自分の力不足を責めるのではなく、何かのせいにしたり、

他人に八つ当たりしたりするのだから、たまったものではない。

 

俺は、スポーツでも仕事でも、

勝負師の強い顔を見るのが好きだし、

自分もそうありたいと思っている。