拒絶
さあ、やるぞ! という勝負のときに、
「私はいいです」「私はけっこうです」
と腰がひけるひとがいる。
本人は、「私はそこまでのレベルではないので…」
と謙遜して言っているようなのだが、
こちらからすれば、急に梯子をはずされた気分だ。
元気やエネルギーを「いらない」と言っているようにも見える。
元気やエネルギーというのは、ひとに与えるものであり、
ひとが与えてくれるものである。
それを「私はいらない」と拒絶する。
早く死にたいのかな?
と、俺なんかは思っちゃうのである。
何かをやるとき、不安や心配があるのは、仕方のないことである。
だが、ここ! というときには、
空元気でも出していくべきである。
空元気でも出し続けていれば、
誰かが本当の元気を、そこに注入してくれる。
そういうもんだと俺は思う。