60点のとり方
つねづね自分に言い聞かせていることでもあるんだけど、
「他人のことで努力する」
「他人の話を聞く」
この二つをやるだけで、人生の60点はとれると思っているんだな。
でもこれってけっこう難しいんだよな。
たとえば好きになった相手にだって、
続けられるひとは、少ないと思うぜ。
みんな、最初は喜んでやるんだけどな。
そのうち釣った魚にはエサをやらなくなる、ってのが王道だろ?
お金や何らかの見返りがあったとしても、
「他人のことで努力する」「他人の話を聞く」
ということを、100%全力でできるひとって、
意外と少ないんじゃないかと思う。
そうじゃなければ、優秀な精神科医やカウンセラーが
もっとたくさんいてもいいはずだ(笑)。
やればできることなのに、やらないのは、
これがけっこう、面倒くさいことだからだろう。
俺なんかも、こういう仕事をしているせいか、
「押川さん、助けて下さい!」「教えて下さい!」
と言われることが多い。
(ビジネスが介在していない場面でもね)
もちろん相手や、抱えているトラブルの内容にもよるけど、
俺は「このひとが良くなるために、頑張るか!」
と決めたときには、本気でやる。
たとえば厳しいことも言うし、
相手が「言われたくないな…」と思うようなことも言う。
相手がすでに頑張っているのは承知で
「お前ならもっとできるだろ?」と発破をかけることもある。
俺自身がもう、100%全力投球でやるから、
ひとによってはビビったり、途中で嫌になって逃げちゃったりする。
そういうひとの捨て台詞っていうのが、だいたいいつも同じでさ。
「押川さんに、○○された!」「無理やり強要された!」
と言うんだよな。
お前がもってきた話だろ? と思うんだけど、
いつのまにか、立場が逆転している。
こういうひとって、けっこう多いような気がする。
だから一般の職場でも、職場の環境をいい方向に改善しようとして
一生懸命にやっちゃうひとほど、
周囲から疎んじられてしまう。
俺も、そういうことがあるたびに、気持ちは萎えるけど、
なんせ俺みたいな頭の悪い人間は、
「他人のことで努力する」「他人の話を聞く」ことを怠ったときには、
60点以下の人生になっちゃうからね。
それが分かっているから俺は、
めげずにやるしかないのだ!!