レール
今、目の前に見えるもの、手の中にあるものなんて
実は、ものすごくちっぽけなものなんだよな。
なんたって俺たちは死ぬその瞬間まで、
長いレールを歩いているようなもんなのである。
俺はシンプルなのが好きだから、
できるだけまっすぐなレールを歩きたいと思う。
でもなかには、うねうねうねうね……
他人様の邪魔をするような曲がりくねったレールが好きな奴もいるのだ。
だからといって、道を邪魔されたことにいつまでも腹を立てたり、
思い悩んだりしていても、仕方がない。
長い線の上で見たときには、そんなもの、
しょせんは点にしかなりえないのだ。
事故に遭ったと腹をくくって、すぱっと頭を切りかえればいい。
目先や手元にあるものばかり気にして、立ち止まるよりは、
とにかくひたすらまっすぐ歩く、いや、走る!
俺はそうやって生きていきたいなと、
最近、改めて思っている。