正直者は……
俺は、正直なひとが好きなんだよ。
でも正直に生きようとするほど、
犯罪や不正は許せないし、
筋の通らない、ぼんやりとした悪いモノに対しても、
嫌悪感を抱き、見過ごせないと思ってしまう
正義は100%通るとは限らないから、
そのぶん、理不尽な目にも遭うし、
窓際に追いやられたり、辛酸をなめたり、
ようするに生きづらい生き方をせざるをえなくなる。
だけどはっきり言っておくけど、
そうやってきつい思いした正直者ほど、
ほんとうに優しいし、こころがあるんだよ!
俺が言う優しいってのは、
簡単に相手を褒めたり、なぐさめたりする、
そういう表面的なことじゃないぜ?
俺以上に俺の幸せを考えてくれる。
たまには厳しいことも言う。
きついことも一緒に耐える。
何か達成されたときには、こころの底から喜んでくれる。
俺のブログを好んで読んでくれているひとたちも、
正直者で、そのぶん生きづらい生き方をしている、
そんなひとが多いんじゃないかと思ったりする。
だからとてもありがたい。
この正直者のやさしさの何が素晴らしいって、
「自分がしてもらったことは、他人様にお返ししなければならない」
と、互いに思いあえることだよ。
自分だけでガメたりなんかしない。
そうやって、やさしいこころがどんどん広がっていくんだよ。
自分がほんとうにきつい状況に追い込まれたとき、
思い出してこころに火がともるのは、
通帳に記入された貯金額だろうか?
履歴書でも見なきゃ分からない、出身大学の名前だろうか?
こういうほんもののひとが言ってくれたひと言、やさしさ、
自分のために流してくれた涙……
そういうものではないのかと、俺は言いたい。