新潟へ
昨日はビジネスの話をしに、新潟に出向いた。
俺は若いころに、華道の展覧会で剣山を見ていて、
ふとあるアイデアを思いつき、
新潟にある剣山製作会社に売り込みに行き、
新しい形の剣山を作ってもらったことがあった。
その詳細については、テリー植田さんが昔、
雑誌の記事に書いてくれたことがあるので、
興味のあるひとは、そちらを読んでもらいたい。
ちなみにテリーさんの記事では、
俺をちょっとかっこよく書いてくれているのだが、
実際は、そのときにお世話になった剣山製作会社の社長さんが、
とても懐深いひとだったからこそ、
どこの何者かも分からない俺の話を聞いてくれたのである。
昨日は、その社長さんに会いに行った。
これまでなかなか会うこともかなわず、
長年、年賀状のやりとりだけと不義理をしていたのだが、
四半世紀ぶりの再会にも関わらず、
昔と少しも変わらずに温かく迎えてくれた。
ビジネスの話も、もう何年も一緒にやっている間柄みたいに、
スムーズに進んだ。
俺はひととのご縁について、改めて考えてしまったな。
近くにいて、蜜に連絡を取り合っていても、
いつしか、こころが離れてしまうひともいる。
一方で、こうして物理的な距離や関わりなど関係なく、
こころがつながっていられるひともいるのである。
これはまさに、ご縁としかいいようのないことである。
そして新潟はさすが、日本酒がうまかった。