振り向けば詐欺師
暗記が得意なことと頭がいいことは違うし、
知識があるからえらいというわけじゃない。
…ということは、今までにも書いてきたことだけれど
これを忘れたときには、ひとは簡単に詐欺師になれる。
教科書や参考書に書いてあることや、
ちょっと調べれば分かるようなことを、
「自分には知識がある」などと自負して、
ぺらぺらしゃべること自体、馬鹿の始まりである。
そういう奴に限って、相手がそのことを知らないとなると
講義でもしているみたいに、上から目線で話し出す。
人間の総量で量ったときには、
相手のほうが何十倍も、ものごとを知っていることだってあるのにな。
調子こいておしゃべりするその姿は、
俺からすると、お尻を丸出しにして歩いているくらい、
恥ずかしいことであるぞ!
そういうひとは、年を重ねるごとに
どんどん薄っぺらく、うさんくさくなっていく。
仕事の話をしていても、調子がいいのは最初だけで、
いざというときには、急にトーンダウンする。
上っ面感が満載なのだ。
本人に悪気はなくとも、詐欺師にしか見えない。
そして、振り向けばそこかしこに、
詐欺師がいるような気がする、今日この頃である。