楽なほう、楽なほう
人間、楽なほうへ流れることに慣れたら、だめだな。
自分の身に起きている面倒なことは全部ほったらかし。
真剣に考えないどころか、
自分に都合のいい理屈まで用意するようになる。
だから、他人様への屁理屈だけは立派で、
まともなひとたちからは、嫌われて無視される。
楽なほう、楽なほうへ流れていったら、
行き着くところは、下流でしかないのにな。
こういう人間ほど、子供の頃に親からめいっぱい
「上へ上へ」と尻を叩かれて育っているんだから
皮肉なもんである。