能力のない奴が大企業に就職するコツ
ときどき、大企業に勤めている人間で、
「なんでコイツがこの会社に就職できたのかな?」
と思うくらい、仕事の能力も人間力もない奴に出会う。
俺は、彼らの生態を研究した結果、あることに気づいた。
彼らの共通点は、一点突破の能力がものすごく高いってことだ。
表現力ならぬ「表面力」ってやつだな。
就職試験のような暗記物にめっぽう強いというのもあるが、
もう一つ特徴的なのは、就職面接で、たとえばその企業を批判してみたり、
斜に構えた物言いをしてみたりと、
人事が「お!?」と思うようなことを、やってのけているのである。
学歴もコネも能力も人間力もないけど、
とりあえず大手、有名企業に入りたい入りたい、入りたーい!!
というひとは、この「表面力」を使ってみたらどうだろうか。
さて、俺は親切な男なので、
この方法で大企業にもぐり込んだ奴の末路も伝えておこう。
会社に入ってしまえば、企業批判などの反骨精神はどこへやら、
プロリーマンリーグを勝ち抜くために、
指紋がなくなるくらい、手をこすりあわせて上にゴマばっかすっているぜ。
でも、斜に構えた物言いをするようなヒネクレた性格は直らないから、
使い物にならなくて、若くして窓際に追いやられちゃったりもしている。
それでもいいから大手に入りたーい!
というひとは、一発逆転を狙って「表面力」を、どうぞお試しください。