剣山作って50年! 石﨑社長
先日、このブログでも触れたが、
ものづくりのプロ、職人として俺が最高に尊敬できるひと。
石﨑剣山製作所の石﨑社長だ!!
剣山というと、みんな単純に、
あのギザギザした針山を思い浮かべるだろう。
でも実際には、色も形も性能も様々で、
それこそ日々、新しい剣山の追求なんだ。
石﨑社長は50年、常に進化を追い求め、
コツコツ研究を重ねて、新しい商品を生み出してきた。
俺はこの間、20年ぶりくらいに社長の会社を訪れたのだが、
事務所の奥には、“研究室”と掲げられた部屋があった。
社長は時間が空けば、ここで新商品の研究を重ねているのだという。
俺はその小さな研究室を見て、いたく感動した!
石﨑社長は、研究も、商品化するときの費用も、
すべて身銭を切ってやってきたひとだ。
商品開発の協力者には、金を渡すことを惜しまず、
一方で自分は、小さな研究室でコツコツコツコツ…。
たくさん素敵な剣山を生み出してきてなお、
「まだまだだよ」と笑って言う。
最高にかっこよくないか!?
先日、石﨑社長が仕事で関東に来たので、会いに行った。
一緒に電車で移動しているときに、
俺が連れてきた若いスタッフがペットボトルを落とし、
前に立っていたひとの足下に、お茶をぶちまけてしまった。
そしたら石﨑社長は、さっと自分のハンカチを取り出し、
お茶がかかってしまった相手の靴を拭いた。
俺は、胸がジーンと熱くなった。
俺は石﨑社長のような、
人間味あふれるおっちゃんが大好きだ!
いくつになっても素直で明るくて、
喜怒哀楽がちゃんとあって、金にせこくなくて、
欠点や失敗もあけっぴろげにひとに話せる。
その懐は、果てしなく深くて、広い。
石﨑社長のそういうあったかい人柄は、
俺が出会った昔から、少しも変わってないんだ。
大金を持っているとか、都内の一等地に家があるとか、
そんなおっちゃんに対して俺は、
「すげーな」とは思うが、「そうなりたい」とは思わない。
でも石﨑社長のあったかさ、懐の広さには、
強烈に憧れるね!
あんなふうに、年をとりたいもんだぜ!