命なんだよ
俺も時々は、自分が今までにやってきたことを、
振り返ってみたりする。
仕事の質は微妙に変化し、守備範囲も広がってきたが、
俺が言いたいこと、言ってきたことって、
ずーっと同じなんだなってことに気づいた。
それは「命を大事にしろ!」ということなんだ。
病気なのに医療にかかっていない、
違法薬物をやっている、自傷行為を繰り返している、
家族や第三者に暴力をふるったり、殺そうとしたりする、
ぜんぶ、命を軽く扱っている行為に他ならない。
俺はそういうひとに向かって、
「命を大事にせい!」
と言ってまわっているに過ぎないんだな。
俺が腹立たしく思うのは、こういうケースに限って、
そいつの親(家族)も命を軽く扱っているってことだ。
子供の命がかかっている事態なのに、
「仕事が~」とか「お金が~」とか言ってみたり、
ひどいときは、自分の趣味や遊びを優先しようとする。
そんなバカたれの親に産み落とされた子供は、
悲しいけど、自分で自分の命を大事にするしかない!
俺が、助けを求めてやってくる若い奴に、
厳しいことを言ったり、めちゃくちゃに叱ったりするのは、
それを分かってほしいからなんだ。
命の話をするのに、ヘラヘラ笑って、
優しい言葉ばかりかけるなんて、俺にはできないね。
それに命の重さを理解して、大事に思うようになれば、
他人様を大切にもできるだろう?
命さえあれば、またやり直せるんだからさ……。