顔面力とチン力&マン力
俺がこの世でもっとも嫌いなものの一つに
「自分が世界一かっこいい(かわいい)と思って、他人を見下している人間」
というのがある。
俺がブサイクだから、嫉妬してんだろ? なんて思わないでくれよ(笑)
たまにいるのだ。
自分が世界一かっこいい(かわいい)と思っていて、
仕事も何もかんも、“顔面力”で乗り切れる…と勘違いしている奴が。
俺からすれば、この“顔面力”は、=チン力&マン力と同じだ。
(チン力&マン力の意味が分からなくても、お父さんお母さんには聞くなよ!)
俺は基本的に、男だろうが女だろうが、オカマだろうがゲイだろうが、
イケメンだろうがブサイクだろうが、健常者だろうが障害者だろうが……
とにかくそういう分類でひとを見ることはない。
外側の容れ物をズルッと剥いだところ、
中身のこころで、話をしたいと思っている。
だからこういう輩が、気取った顔で調子こいているのをみると
「このヤリチン(ヤリマン)ブサイクめ!」
と、こころのなかで毒づいてしまうのである。
ときどき、こころのなかだけじゃなくて、俺の鼻の穴から
「このヤリチン(ヤリマン)め!」「ブサイクめ!」と、
呪詛の言葉が漏れていることがある。
そんなときは、俺の事務所のスタッフをはじめ、
周囲のひとに頭を下げさせることになり、大変なご迷惑をかけている。
俺もまだまだ修行が足りない。
こんな俺だから、相手もまた、俺をとことん忌み嫌う。
なぜなら俺が、“顔面力”=チン力&マン力に屈しないから、
面白くないのである。
そんなわけで、俺は日頃、こういう人間とはなるべく関わらないように生きているのだが、
運悪く遭遇してしまうこともある。
この“顔面力”すなわちチン力&マン力で生きている輩は、
だいたい鼻の穴が丸見えになるくらい顎をあげて、
他人様を見下しているので、すぐに分かる。
はっきり言って、たいそうなご面相も台無しである。
しかし多くのひとが、そんな輩どもにへいこらするのだから不思議だ。
それどころか、鼻の下を伸ばしまくって、
それこそ唇の内側に巻き込んじゃうんじゃないかってくらい伸ばしまくって、
対応している。
ひどいことを言われたり、人間としておかしな言動をされたりしてもなお、
「まあ、かっこいいから(かわいいから)、仕方ないですよね…」
なんて言って、許しているのである。
そんな対応は、おかしいと思うぞ!
チン力&マン力の奴隷になっちまうぜ!?
チン力&マン力は、とっておきの場面で使うものであって、
他人様の前で見せびらかすものではない。
だから俺は、“顔面力”を全面に押し出して、
なおかつ、えらそーに調子こいている輩が大嫌いなのだ。
お下品すぎるだろ?
性は性でも、知性、理性、感性、悟性…
人間なら、そっちの性を大事にすべきである。