暗記<やる気元気

昨日、ニュースで出ていたが、

最近の国民生活に関する世論調査で、

3人に2人が生活に不安を感じているという結果が出たそうである。

 

今の時代の漠然とした閉塞感をみたときには、

まあ、当然の結果かな、と思う。

 

この諸悪の根源は、やっぱり暗記の教育にあったと俺は思う。

 

暗記の暗(諳)には、諳(そら)んずる、という意味があるらしいのだが、

俺には「暗記=暗い気」としか読めない。

 

実際、俺の知る限り、暗記でいい学校に入って、いい会社に入った奴に限って、

仕事で何か新しいことをやろう、難しいことにチャレンジしようという場面では、

急に暗い顔になり、ため息をついたりして、いや~な空気をまき散らすんだよ。

 

金もらって仕事してんだから、すてきな結果を出すために、

「元気」とか「やる気」を出そうぜ! と、俺なんかは思うのだけど。

 

反対に、いい大学出身でいい会社に勤めている中で、

新しいことや難しいことに対して、「絶対にやりましょう!!」という、いい「気」を出す奴は、

地頭が良いか、スポーツ一本で来たかで、暗記とは無縁なのである。

 

これは、あくまでも俺の周囲にいるひとを見ての分析であるが、

暗記=「暗い気」というのは、あながち間違っていないと思うぜ。

 

俺の携わってきた若い患者さんでも、いるんだよ。

「〇〇になれ!」と親から暗記を強いられてきたけど、

本人の性質としては、どうみても、肉体労働のほうが向いている。

 

もし、子供の頃から、そっちのやる気(能力)を認めて子育てをしていたら、

心の病気になんかならずにすんだのにな、と思う。

 

もういい加減、暗記一辺倒の詰め込み教育とはおサラバして、

小中学生の子供たちにはもっと、リアルな日本の姿、大人の姿を伝えて、

学ばせる、考えさせる教育に変えていかなきゃいけない!

 

たとえば先日のブログでも書いたけど、暗記して立派な資格をとったって、

現場力や人間力がなければ、メシは食えないんだ! とかさ。

 

リアルな現場の実態を知ることで、子供自身が、

「自分はその職業には向いてないな」と悟ったり、

「どうせ現場仕事やるなら、こっちのほうがいいな」と選んだりすればいいんだよ。

 

そもそも、資格商売を含めどんな仕事だって、きれい事ばかりではないのに、

そういうことは、教育の一環として、絶対教えてもらえないもんな。

 

大人たちがリアルな実態を教えていないのに、

いざ就活の段階で、「職種とのマッチング」とか言われても、

わかるわけねーだろ! って感じだ。

 

この国は、これから爆発的に人口でも増えない限り、おそらくは

経済が衰退していくのは当然のことだと思う。

 

生きていく、食べていくだけで精一杯の層が、ほとんどになるかもしれない。

 

それでもせめて、元気、やる気、そういう気力は持って生きていけるよう、

たくましい人間を育てていくことが、俺たち大人の使命じゃないかと、

俺は思っているのだ!!