ひと様のために
若い頃は、むちゃくちゃに身体を酷使してもピンピンしていた俺だが、
最近はさすがに、年齢からくる身体的な衰えを感じる。
ちょっとの睡眠不足や酒の飲み過ぎが、
シャレにならない症状で出てくるんだから、参っちゃうね。
しかし、こういうときほど「ひと様のためにやれ!」というのが、俺のモットーだ。
モットーというと格好良すぎるかも。
俺なりの処世術って感じかな。
なんでかって言うと、ひとのことをやれば、元気が出るからだ。
誰かが感謝してくれたら単純に嬉しいし、
感動している姿を見れば、俺のこころも動く。
もちろん、思い通りにいかなかったり、相手に裏切られたりして、
腹が立ったり悲しくなったり、こころがすり減ることもある。
でも俺は、超絶プラス思考の人間なので、すぐに「いい勉強になった!」と思いなおす。
そして、「次こそ何かいいことあるだろ!」と、やっぱり元気が出る。
逆に、自分のことを考えすぎると、最初は楽しいかもしれないけど、
そのうちに、あれやりたい、これ食べたいという欲求や、眠い、疲れた……
そんなマイナスも入り込んでくる。
患者さんや本気塾の塾生を見てきても思うことだが、
心身のバランスを崩してしまう原因の一つには、
この「自分のことを考えすぎている」というのが、確実にあると思う。
自分のことばっかり考えすぎちゃって、
現実と妄想の境界が曖昧になってしまったひとを、俺はたくさん見てきた。
よく「自由になりたい」というひとがいるけど、
それだって、自分のための自由なら、すぐ飽きちゃうと思うんだよね。
自由から何を創造できるか、それこそが大事なんだよ。
どうせマイワールドを作るなら、外の世界に作ろうぜ。