俺の説得
昨日の記事の続きで一応、言っておくと
患者さんと楽しくラーメンを食べるところまで含めて、
俺にとっての「説得」なんだよなあ。
今回のような移送にしても、本人への面会にしても、
あらかじめ調査もするし、シミュレーションもこれでもかっていうほどやる。
でも本番になってみれば、予想外の出来事の連続だ。
時間のズレや状況の変化、関係者の都合、急な悪天候など……
患者さんはとてもナイーヴだから、
その一つ一つに不安になったり、心を痛めたりしてしまう。
だからこそ、現場のトップである俺は、
予想外の出来事を瞬時に察知し、計算し、決断を下さなければならない。
患者さんの様子を知るにしても、
しょっちゅうチラ見するわけにはいかないから、
神経を研ぎ澄ませて、空気で感じる。
ここでこれを言うべき、という言葉を、きちんと伝える。
なおかつラーメンも、楽しく食べる。
それが俺の「説得」である。