俺の友達
NYでは、旧友に会った!
デトロイトからわざわざ、NYに駆けつけてくれたのだ。
彼は現在、アメリカとメキシコで事業を営み、成功もさせている。
俺が出会った大学時代と変わらず、寡黙に、
チャレンジ精神を忘れず、日々をコツコツと積み上げている。
そんな彼は、20歳でアメリカに一人旅に出た際、 “自由の女神”像を見上げ、
「いつかアメリカで仕事を成功させよう!」とこころに誓ったそうだ。
その自由の女神を、「一緒に見よう!」と言って、観光に連れていってくれた。
俺は今回NYに来て、アメリカはやはり危険というか、怖い国だなあと思った。
最近は、新宿なんかもずいぶん物騒になったが、
それでも日本はまだまだ安全だと思い直したくらいだ。
友人も同じ事を言っていて、
日々の生活の中で、身近に命の危険があることは間違いないし、
たとえいろんなことが順調にいっていても、ちょっと変なことをしただけで、
一瞬にして事業も人間関係もすべてが吹っ飛ぶ。
そういう恐ろしさがあるという。
そのアメリカやメキシコで事業を成功させることの難しさ、
厳しさというのは、計り知れないものがあるのだが、
それを乗り越えてきた俺の友人は、やはり、人間としての重みが違う。
しゃれたことを言うわけでもないし、
感情をあらわにするようなことも、ほとんどないし、
ビジネスで成功していても、質素倹約な生活を貫いている。
それでいて、内には闘志を燃えたぎらせ、着実に実現させているのだ。
武士みたいな奴である。
俺は彼とは、やり方もやっていることもまったく違うが、 学ぶべきところは非常に多い。
今回、アメリカの地でゆっくり語り合うことができて、
いいエネルギーの交換ができた。
「俺も志を高く持って、やるべきことをやり抜くぞ!」