大人の役割
この間、「IT人材高齢化」に関するニュースを見かけた。
俺は超アナログ人間なので、細かいことはよく分からないが、
「ある金融業のIT部門では、平均年齢がすでに50歳を超えており、
業務内容に対して賃金が見合わないことに苦慮している。
また、ある製造業の大手企業では、情報システム子会社のベテラン社員が古い技術に固執し、
本社IT部門が推進しようとしている新規技術の採用を阻止しようとする動きに困惑しているという」
という一文を読んで、これはどこの業界でも同じだな、と思った。
結局のところ、良きにつけ悪しきにつけ、
世の中は変わっていくのである。
経済が発展し、技術が進化し、法が整備され、
人間同士の関わりも、家族のかたちも変わっていく。
だからこそ人間は、年をとっても
バージョンアップを続けていかなければならない。
ときには若い奴らから、新しい技術や考え方などを
素直に教わり学ぶべきだろう。
だけど、そのバージョンアップ、
すなわち進化成長をしたがらない40代50代の、
なんと多いことか。
「年食っちゃって、もう進化はムリ」と言うのなら、
俺の敬愛する年上の先輩がいつも言うように、
「俺たちの役割は、若い奴らに、ケツは拭いてやるから、
思い切りやってこい! と言ってやることだけ」
と、腹をくくればいいのだ。
それすらもできない(したくない)のなら、潔く引退して
肉体労働でもしたほうが、よっぽど社会のためである。
でも、正面切ってそんなこと言われたら、
多くのおっさんおばさんが「キッー」ってなって、
権利だなんだと騒ぎ立てるだろう。
汗水たらして働くのは嫌だけど、安定した生活は欲しい。
税金払うのは嫌だけど、老後の面倒はみて欲しい。
そんな空想を追いかけた結末が、バブルの崩壊であり、
失われた20年であり、国の抱える多額の借金ではなかろうか。
今の政治や経済がいいとは言えないだろうけど、
批判ばかりして、権利だ保障だを求めているひとを見ると
ちょっとゾッとしちゃうね。
その中のどれくらいの大人が、
世のためひとのために、死に物狂いで働いているだろう。
古いやり方に固執して、若い才能をつぶしてはいまいか。
俺たち40代50代のふざけた生き方を目にして、
若い奴らまで毒されているんじゃないかと思うと、申し訳なくもなる。
このブログを読んでくれているおっさんおばさん、
この国のため、若い奴らのためにも、
もう一度、歯を食いしばって頑張りましょう!!
汗水たらして働きまくる背中を、若い世代に見せましょう!!