排除からは退化しか生まれない

いつも言っていることだけれど、

「面倒」や「苦労」を避け、簡単に排除して生きるひとの、なんと多いことか。

 

最近は、幼い子どもの命すら、あっさり排除される。

虐待死のニュースを見るたび、そう思う。

 

そんな人間が増えたからこそ、逆張りを行くのが俺のポリシーだ。

皆が面倒がって、嫌がって、「苦労するよ」と言うような物事や人間、

それこそを受け入れてやっていこうと、改めて思う。

 

たしかに大変ではあるんだけど、俺がそれをやるのは

「化ける」面白さがあることを、経験として知っているからだ。

 

物事で言えば、それを通じて面白い出会いがあって、新しい発見があったり。

人間で言えば、ひと様がドン引きするほどめちゃくちゃやってきた奴に限って、

「普通のひとができないことが、できる人間」に、なったりする。

その過程をつぶさに見ていくことが、面白い。

 

もちろん、周りがどんなに頑張っても「化けない」ケースもある。

俺も、なんでこんな目に……、という経験は腐るほどしてきたが、

それでも、「簡単に」排除することだけは、やっぱりしたくねーなと思う。

 

最後は排除という結論しかなかったとしても、

精一杯考え、自分なりに行動し、結論を出したことであれば

いつかは、「良い経験だった!」と言えるようになる。

 

俺が思うに、物でも人でも、出会いのチャンスは誰にでも平等に転がっている。

「どうつながるか」が課題なのだ。

 

出会いをきっかけに、人間として成長するひともいれば、

おかしなことに巻き込まれて、堕ちていくひともいる。

俺が今までに見てきた「堕ちていく人間の特徴」を一つあげると、

「つながる相手や物事を、自分の一方的な好みでセレクションしている」

というのが、間違いなく、ある。

 

最近は、この法則が一般社会においても通ずることが分かってきた(俺の経験則)。

どんなに立派な学歴があって、頭が良くて、才能もあって……というひとでも、

この「一方的なセレクション」をやり出したときには、

急に老け込んだり、びっくりするほどションボリしたり、ということが起きる。

 

少し前には「アンチエイジング」とかいう言葉が流行り、

俺の周りでも、一生懸命サプリ飲んだり、何かを塗りたくったりしている奴が多いけど、

そんなことより「面倒」や「苦労」を引き受けて生きていくほうが

よっぽど現役でいられるんじゃないかと、俺は思うのだ。

 

脂汗で顔がテカっちゃったりは、するけどね!!