自分改造

今は人生が70年80年の時代なので、

40代といっても、まだ折り返し地点である。

 

ひと昔前までは、40代にもなれば会社での地位にあぐらをかいて、

たらたら仕事をやっていても、給料はもらえたし、

年金制度も充実していて、楽しい老後が迎えられた。

 

しかし今の時代、国も会社も生活の保障などしてくれない。

だからこそ、40代といえども、自分で自分に発破をかけて、

もうひと頑張りしなければならない。

 

若いうちは、「この仕事に就けば」「結婚すれば」と

外から与えられるもので、自分の人生が変わることを、期待しがちだ。

だがこの年になってみれば、分かる。

よりよく生きる秘訣は、どこまでいっても自分にあり、

自分で考え、自分で頑張るしか、進化成長はありえない。

 

これは、自分のことだけ考えろ、ということではない。

実は、成長のためのヒントは、身のまわりに無数に転がっている。

 

たとえば仕事なら、無理難題な依頼や、荒唐無稽なアイデアを言われたとき

即座に「それはあーだから、こーだから」と、否定していないか。

耳の痛い指摘を受けたとき、「でも~~だし」と言い訳を並べていないか。

これは、自分の中で「やらなくて済む」理由を探しているに過ぎない。

 

40代というのは、とことん横柄になれる年齢だからこそ、

ひと様の話に真剣に耳を傾けるべきだと、俺は思う。

 

実はそれが、「ひと様のことを考える」ことにもつながるし、

「もうひと頑張りしよう」というパワーの源にもなるのではないか。

 

かく言う俺も、最近は肉体的な衰えを感じていて、

ちょっと無理をすると帯状疱疹が出たり、腹を下したりするようになった。

 

俺は、若い頃から健康なぞ省みず、むちゃくちゃに身体を酷使してきたので、

「まあ、しゃーないな」と思っていたところがある。

 

だけど先日、信頼している年上の先輩から

「お前みたいな奴は、どこかでコロッと身体を悪くして、

身動きとれなくなるからな。本当に気をつけろよ」と言われた。

 

この方との間では、いろいろな仕事の話が持ち上がっていて、

すでに進行中のものもあり、向こう十年は俺も倒れるわけにはいかない。

さすがの俺も、ここはちゃんと言うことを聞いて、

時間を削りだしてでも、身体のメンテナンスをしなければなあ! と思ったのだ。

 

最後は自分の健康の話になってしまったが(笑)

ちょこちょこ身体の調子を崩したり、あるいは小さな事故が重なったり、

そういうことも、人生における何かのサインなのだろう。

そして、そのサインに気づいて、方向転換できるかどうかも、

結局は、自分自身にかかっているのだ。