ふんどし
俺はガキの頃から、サラリーマンにはなりたくないし、
なれねーだろうな、と思っていた。
企業や組織に属して仕事をするということは、
「ひとのふんどしで相撲をとる」ようなもんだ!
という考えが、俺の中にあったからだ。
ガキの頃から野性味あふれる珍獣だった俺は、
とてもじゃないが、ひとのふんどしで相撲はとれねーな、と思った。
とはいえ社会に出たばかりの20代の頃は、自分のふんどしなんて持ってない。
だから俺は、丸出しでやるしかなかった。
あるのは、気力と体力と真心だけ、って感じだったな。
最近、こうしてブログなんかも堂々と書けるようになり、
俺が「面白い!」と思うような方から、仕事に誘われる機会も増えた。
俺もようやく、ふんどし一丁持てたかな、と思うんだ。