違う脳みそをつかう

「なぜ病気のひとを説得できるんですか」とは、よく受ける質問だ。

 

前にブログに書いたこともあるけど

「思ったこと(本当のこと)を、そのまま言う!」

というのは、俺なりの極意ではあるな。

 

しかし俺からすると、自分の家族に対して

なぜ「病気だから病院にいこう」のひと言が言えないのか、

むしろ不思議でしょうがないのだ。

 

そりゃあ本人が嫌がることもあるかもしれないけど

「絶対に治療を受けなきゃダメだ!!」と、

力強く、抱きしめてでも連れて行けないのはなぜだろう。

 

家族なのにな。

 

ときどき、みんなクソまじめに考えすぎなんじゃないかな?

と、思うことがある。

クソまじめというよりは、マニュアル通り、

失敗なく、つつがなくってことを、皆が望んでいる。

 

それは、家族だけではなく、行政や医療の専門家もそうだ。

 

でも本当はその姿勢こそが、本人を追い込んでいると俺は思うぞ。

 

だって相手は、一般のひとには見えないものが見えたり、

聞こえないことが聞こえたりしているんだぜ。

 

そういうひとに対して、マニュアル通りが通用するだろうか!?

話しは堂々巡りのまま、理解し合えずに終わるだけだろ。

 

だから俺は、いつも斜め上の発想をこころがけている。

 

とくに、家族がめちゃくちゃなことばかり言っているような案件では、

本人以上に、俺がやり散らかしてやるわい!! と思って挑む。

 

マニュアル通り、世間体を好む家族ほど、

そこまでやらないと、本音が見えてこないからな。

皆が本音でぶつかり合って初めて、俺の説得は完結するのである。

 

真面目にお勉強だけしてきた専門家たちとは

まったく違う脳みそを使っているってことだ!!