重版! ありがとうございます
「『子供を殺してください』という親たち」だが
8000部の重版が決まった。
いつも応援してくださっている皆様のおかげです。
ありがとうございます。
さて、俺が今回の本を、誰に読んでもらいたくて書いたか。
一番は、こういった問題を抱える家族(親)のためである。
俺は今まで、対象者だけでなく家族を丸ごと見て仕事をしてきたし、
問題を重症化、肥大化させている要因の一つは、
家族(とくに親)である、と確信している。
だからこそ、家族(親)が、考え方や行動を改め、
一生懸命動かない限り、本人(子供)を助けることはできない。
今回の本では、そういった家族の姿を赤裸々に書き、
そのうえで、家族に理解してほしい制度や仕組み、
こうすれば助かる道が見えてくるはず、という心構えなども書いた。
しかし、あるひとから、こんな指摘を受けた。
「この本は、当事者の家族(親)には届かないのではないか。
なぜならこの問題に悩み、渦中にいる家族ほど、
目の前で起きていることへの対応に必死で、
本を買いに行ったり、読んだりする余裕など、みじんもないはずだ」
まったくその通りである。
しかしそれならば、俺はこう言いたい。
問題を抱える子供とその親、という、
まさに渦中の当事者の、周辺にいる方々……
たとえば他の子供たち、親族、友人、知人、近隣住民の方々、
ぜひこの本を読んでくれ!!
当事者である家族がどういった生活を送り、
どういったことに苦しみ悩んでいるのか、実態を知ってほしい。
問題解決のために、自分に何ができて何をすべきなのか、考えてみてほしい。
もし俺のアドバイスや提言に共感を得てくれたなら、
「押川って奴が、こんなことを言っていたよ」と、教えてあげてほしい。
そうやって少しでも、この問題に対する理解、支援が広がることが、
現在、国(厚労省)が推し進めている、「入院医療中心から、地域生活中心へ」
…つまりは「精神障害者を地域社会で受け入れる」という体制に、
つながっていくのではないか。
ちっぽけな俺の書いた本だけど、
いつか大きな広がりをみせることを思い描いて、
今日も一日、頑張ります!