北海道で二つの事件
北海道で、立て続けに事件が起きた。
いずれも娘による母親への殺人未遂だ。
(以下引用:産経ニュース 2015年9月14日)
母殺人未遂容疑で次女を逮捕 北海道・釧路
14日午前11時15分ごろ、北海道釧路市の住宅から「母親を刃物で刺した」と119番通報があった。釧路署員が駆け付けると、住民の女性(50)が腹部から血を流して倒れており、心肺停止状態だった。
釧路署は殺人未遂容疑で、女性の次女(27)=札幌市厚別区=を現行犯逮捕した。刑事責任能力の有無を調べる。
逮捕容疑は14日午前11時ごろ、母親の腹部を包丁で複数回刺し、殺害しようとした疑い。次女は釧路市の母親宅を訪れ2人で家にいたといい、調べに対し、容疑を認めているという。
(以下引用:読売新聞 2015年9月15日)
「スマホ隠され」母親刺す、19歳の次女逮捕
15日午前8時35分頃、札幌市北区の民家で「母親を刺した」と同居する次女(19)から110番があった。
母親(50)は背中などを刺されて重傷を負い病院に搬送された。北海道警札幌北署は同日、次女を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
発表によると、次女は15日午前8時30分頃、自宅1階の居間で母親の背中と肩を台所にあった包丁(刃渡り約18センチ)で刺し、殺害しようとした疑い。調べに対し「スマートフォンを隠されて口論になり、腹が立って殺すつもりで刺した」と供述しているという。
このようなニュースは、事件が起きたときに、
その事実だけが切り取られて報道されることが大半であるのだが、
俺からすると、サインは前々から出ていたはずだし、
その背景には、親子や家族の問題が少なからず、ある。
親子は、長く密に関わりをもってきた人間同士だからこそ、
関係がこじれたときには、解決も難しい。
一方で、親子だからこそ、こうして簡単に命が奪われかねない。
当事者に対するサポートも重要だが、まずは家族、親子ごとよく見て、介入して、支える。
そういう仕組みが必要であると、つくづく思う。
俺は北海道には、敬愛する知人も多くいるし、今回のテレビ放映や著書に関しても、
熱心な感想を送ってくださった北海道在住の方が多かった。
なので、こういう事件が続くと、よけいにいたたまれない気持ちになるのだ。
さて、余談であるが、先日、お知らせしたTOKYO MXテレビ「モーニングCROSS」(9/9)、
『俺のニュース』のコーナーで、拙著を紹介していただいた。
動画は載せられないので、以下に紹介文を掲載しておく。
八重洲ブックセンターの高杉さん、ありがとうございました!
--------------------
(以下、高杉さんのコメント)
大阪の寝屋川区の中学一年生が殺されてしまった事件ですね、
こちらの著者は、問題行動を起こしそうな人を、あらかじめ、
家族や警察、病院などと連携しながら、事件を起こす前になんとかしようと
そういう活動をされている方なんですね。
こういう方の活動が広がれば、ああいった(寝屋川の)事件が起きる前に
何か手が打てたんじゃないかな(と思います)
--------------------
ちなみに八重洲ブックセンターの文庫ランキングでは、現在1位。
読者の方の中には、「数冊買って、悩んでいる知り合いに配りました」
と言ってくださる方もいて、ありがたい限りです。