6刷決定!

『「子供を殺してください」という親たち』の6刷4000部が決定した。

累計47000部、ありがとうございます!

 

アマゾンなどネット書店では売り切れが続いているが

リアル書店にはまだ在庫があるようなので、

お探しの方は、ぜひリアル書店でお買い求めください。

 

今は、出版不況と言われているが、

『「子供を殺してください」という親たち』は、

先の読めない不思議な売れ方をしているそうだ。

なんだかすごく俺らしいな!

 

今回、文庫書き下ろしという形でこの本を書いたのは、

ひとえに広く一般の方々に、この実態を知ってもらいたいという思いがあったからだ。

 

精神疾患(あるいはその疑いがある)を理由とする

親子間の殺害事件や近隣トラブルは、連日のようにニュースになっている。

それなのに多くのひとは、根本のところで何が起きているのか、知らずにいる。

 

メディアの記者にとっても難しい分野らしく、

現実をすくい上げるような取材が、できていない。

出版から4ヶ月が経った今でも、マスコミ関係者から

「この事実を初めて知った。勉強させて欲しい」という問い合わせを頂く。

 

もちろん、著書を読んだという家族からの相談も相次いでいる。

厚労省や保健所ですら把握できていない、

潜在化した家族の問題が、どれだけあるかと感じさせられる。

 

このまま、「知らない」「分からない」ということが続けば、

困り切った当事者家族や対象者を、無用な差別や偏見で追い込み、

見て見ぬふりすることに、つながってしまう。

 

それはいかんだろう!

という渾身の思いで書いた本だ。

 

増刷が決まるのはありがたいが、それはつまり、

この問題に関心があるひと、そして現実に困っている家族が、

それだけいるということだ。

いくつか掲載された書評への反響を見ても、そう思う。

 

スペシャリスト集団の必要性を、ひしひしと感じる。

この勢いを、対象者と家族を救うための足がかりにしたい。

 

表紙