容れ物と中身
横浜市の傾斜マンションの件が、連日テレビを賑わしている。
あるコメンテーターが、「これは、命に関わる問題だ」と言っていた。
住んでいる住民にしてみれば、たまったもんじゃないよな。
これからこういう物件の話しが、
続々と出てきそうな感じですらある。
でも、俺は、こうも思った。
傾いているのは、建物だけじゃない。
体裁はきれいに整えているけど、
中身は崩壊してしまっている家族の、なんと多いことか。
建物のことは、こうしてマスコミも飛びつくし、
国交省も調査に乗り出してくれるけど、
中身の家族の問題に関しては、
マスコミも国も行政も、なかなか動かない。
こっちだって、命に関わる問題なのにな。
それにしても、俺は言いたい。
「うちのマンションも傾いていたらどうしよう」
なんて心配するのも大事だけど、家族自体が傾いていないか。
子供にしっかり、傾斜しない「こころの杭」が打てているか。
親は、よーく振り返って考えてみるべきだと思うぜ。