アイスコーヒーに漂白剤、母親殺害しようとした14歳長男逮捕

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「万引責める母親嫌で殺そうと思った」 漂白剤入りのコーヒーで嘔吐やけいれん

14歳の中3息子を容疑で逮捕 警視庁

 

母親に漂白剤入りのコーヒーを飲ませて殺そうとしたとして、警視庁板橋署が殺人未遂容疑で、息子で中学3年の男子生徒(14)=板橋区=を逮捕していたことが6日、捜査関係者への取材でわかった。

 

男子生徒は「以前に万引したことなどをずっと蒸し返して責める母親が嫌だった。殺そうと思った」などと容疑を認めている。

 

逮捕容疑は、9月23日夜、自宅の冷蔵庫内にあった紙容器入りのアイスコーヒーに漂白剤を入れて30代の母親を殺そうとしたとしている。

 

母親は同月25日にコーヒーを飲み、嘔吐(おうと)やけいれんなどの症状が出たが、命に別条はなかったという。

 

http://www.sankei.com/affairs/news/151106/afr1511060029-n1.html

 

 

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未成年の子供が違法行為をしたときに、親として厳しく叱るのは当然だ。

 

家庭内で、子供に遵法精神を教えられていたか、

もう一度、見直すべきでもある。

 

しかしもっと大事なことは、

子供を叱ったあとで、親が「なぜ」を考えることだ。

 

たとえば、子供の犯罪で多いのは万引きだが、

見つかったときの言い訳として、

「欲しかったけど、お金がなかったから盗った」

と、子供が言うことがある。

 

しかし、俺がみてきた限りでは、

未成年の子供の万引きの背景には、親の愛情不足、

もしくは親の抑圧によるストレスがあることが、少なくなかった。

 

万引きという、スリルを味わいながら欲求を満たすことのできる行為で、

家庭内のストレスを解消しているのである。

 

とくに、少額のものを頻繁に盗っているケースでは、

家庭環境に問題があることが、とても多い。

 

子供自身は、親に由来するストレスだとは、自覚していない。

欲しいから盗る、盗ったらスカッとするから盗る、

という単純な気持ちである。

だからこそ続けるうちに、依存ともいえる状態に陥っていく。

 

早い段階で大人に見つかって、こっぴどく叱られればいいが、

見つからないまま年月を重ねたり、

あるいは見つかっても、罰を受けないままスルーできてしまったりすると、

ますます感覚は麻痺し、善悪の区別がつかなくなっていく。

 

現行犯で捕まえたときには、ドカンと叱らなければならないし、

その後も本人に反省がみられない、あるいは忘れているようなときには、

根気強く、教え諭していかなければならない。

 

だからといって、意味もなく話しを蒸し返したり、

叱るときにネチネチやったりするのは、よくない。

 

未成年の万引きについては、反省すべきは、

子供だけでなく、親自身も、なのである。

 

その親が、自分の立場を守るような発言を繰り返したり、

ネチネチと非難するだけだったりすれば、

子供は、「なんだ、このヤロー」と思うだろう。

 

このニュースだけでは、事件のあった家庭の内情は分からないが、

そもそも万引きをした背景に、子供なりの理由があったはずなのである。

 

とはいえ、気に入らないことがあるという理由で、

相手の(しかも親の)存在を消そうとするような、

命を粗末に扱う行為は、とても残念だ。

 

まだ14歳の少年だ。

一方的に罰せられるだけではなく、

心のケアも合わせてされることを祈りたい。