ガチです!
プライベートは褒めるところのない俺だけど、
唯一、仕事だけは一生懸命、やってきた。
100戦100勝というわけにはいかなかったし、
失敗もいっぱいしてきた。
俺が未熟だったせいで、クライアントをはじめ
ひと様に迷惑をかけたことも、たくさんあると思う。
しかし、とにかく、「ガチでやる!」
一度、引き受けたからには、「真剣勝負じゃあああ!」
若い頃から、それだけは、己に課してやってきた。
おかげさまで、こころも身体も、すっかり耐性がついたと思う。
今では、仕事をする相手から、ハードルの高い要求をされるほど、
よっしゃあ! と燃えまくり、結果的に良い仕事ができる。
ただしこれは、相手もガチンコでやっている場合に限る。
反対に、テキト~な仕事をする相手には、腹がたつ以前に、こころがしぼむ。
しかし最近は、どの業界をみても、
テキト~なやり方をする奴がまかり通るどころか、
幅を利かせている気がする。
だいたい、テキト~な仕事をする奴に限って、
表面的にはまともっぽく、きれいに取り繕うのがうまいからな。
一時的には、金を稼いだり、おいしい思いをしたりもして、
一生懸命やっている奴のほうが、「要領が悪い」と駆逐されている。
だからと言って俺は、ガチンコスタイルを変える気はない。
ガチで仕事をしてきた人間の生き様に、憧れるからだ。
そういう大人(俺にとっての人生の先輩)が今、俺の周りに何人かいる。
自分なりの確固たる哲学や知恵、ゆるぎない美意識を持っていて、
物事の真髄をスパッと言う姿は、本当にかっこいいと思う。
そんでもって、ガチで仕事をしてきた人間ほど、
年をとるごとに、「自分」に関する欲がなくなっていくようだ。
もう働くことをやめて、悠々自適、趣味でも旅行でも楽しめる立場にいるのに、
自分より若い人や、部下、教え子のために、奔走している。
相手が伸びていくことを一番に考え、
知恵も知識も人脈も、惜しみなく授けてくれる。
うまくいったときには、自分のことのように喜んでくれる。
テキト~やって調子に乗っているような輩も、
ガチのじいさんばあさんの前では、しょせん、
手のひらでコロンコロン転がされまくっているだけだ(笑)
俺もそういう年寄りになりたい。
だから今は、精一杯、できる限りのガチで!
張り切って生きていこう!