社会人の幼児返り
50歳、60歳と年をとり、
社会人(会社人)としての時間が残り少なくなってくると、
自分の立場や安定にしがみつくようになるひとがいる。
自ら動くことをやめて、面倒は他人に振りまくる。
チャレンジ精神を放棄するだけでなく、
若手が持ってきた斬新な企画や積極的な言動に対しても
あれこれと難癖をつけて、取り上げない。
「守りに入りましたね」「保守的になりましたね」
なんていうと聞こえがよいが、俺からすると
「何、幼児返りしとんのかっー!!」って感じだ。
その年齢、立場になれば、
仕事の経験や人間関係を積み重ねてきただけでなく、
恥をかくことも慣れ、いざというときには、
うまく周囲に頭を下げてリスク回避する方法だって、
もう存分に身につけているはずだ。
それなのに今さら、退職後の天下りの心配や、
老後の安定に心を奪われ、「失敗しないように」
「確実なところだけやろう」なんて、
ヒヨッコの新入社員のようなマインドになっている。
曲がりなりにも何十年と社会人をやってきて
最後の最後に新入社員に幼児返りすることほど、みっともないことはない。
それに、背中を追ってきた後輩の立場からすれば、
幼児返りした先輩の姿を見るのは、哀しいことこの上ないぜ。
俺は絶対に幼児返りしないぞ、と心に誓った。
顔シワシワ、頭ツルツルになっても、
攻めて攻めて攻めまくってやる!