親を殺すという執念

移送の仕事が無事に終わった。

 

蓋を開けてみれば今回も、対象者は社会との関わりを断絶し、

強迫観念や被害妄想に苦しみながらも、

アルコールやネット通販(買い物)に依存する生活を送っていた。

 

そしてその何十年という間、親を憎み続けてきたケースであった。

 

「親を殺す」

 

彼らはそう、口にする。

 

ここまで来たときには、互いの命を守るためにも、親と子を切り離すしかないのだが、

親はそれで安心できても、子供の恨みは消えない。

 

「親を殺す」

 

この思いを、執念のように持ち続ける。

 

今回の移送は、それがマックスに膨れあがったところに

介入したようなものであった。

危機一髪である。

 

そうならない子育て、あるいはそうなってしまったときの解決方法は

俺の中では、とってもシンプルな答えが見えているのだが、

ブログに書くと炎上しそうなので、そのうち著書にでも書こうと思う。