俺は現場ちゃん
立て続けの現場仕事と、新しい本の執筆がどちらも佳境に入り、
頭の中がとっちらかっている状態だ。
肉体労働と知的労働を同時並行でやっているようなもので
俺の足りない脳みそが火を噴くのも当然だな!
すっかりブログが滞ってしまい、
「元気ですか」「生きてますか」とメッセージをくれた方々には、
ご心配かけてすみません!
ブログをサボっている間にも、桝添の問題が勃発したり、
英国がEUを離脱したり、参院選があったり、社会的にはいろんなことがあった。
俺なりにあれこれと思うことはあり、ブログを書きかけたりもしたのだが、
しょせん俺は現場の人間である。
いろいろと考えるうちに、
当ブログのコアな読者の皆さんが聞きたいのも、現場の話なんだろうなと、
当たり前のことに、改めて気づいた。
なので現場の人間のことをまったく理解できないひとや、
現場とは無関係のひとは、わざわざ俺なんかのブログを読むこともないし、
ましてやお金を払って著書を買って読んでくれる必要もないのである。
俺が直接会うのは、家族や他人の命、そして自分の命でさえ粗末に扱う、
超絶・究極に「狂」の状態にあるひとたちであり、その家族だ。
「命」がやりとりとなる現場では、理屈など一切通用しない。
その最前線で集中してお仕事している時の俺の面は、「鬼」だ。
一般社会の方々からすれば、俺こそ頭がおかしいと思うだろう。
だから、現場にいない時の俺の腑抜けな面を見て、
それが押川だと勘違いされては困りまする(笑)。
今後は、しのごの面倒くさいことはやめて、
このブログも、シンプルに現場スタイルを貫く。
現場の実態、現場からの真摯な提言に関しては、
書籍をとおして発言すればよいことだしな。
最近は、俺こそがかしこまった口調になっちまって、
「いい子ちゃん」だったな、と反省している。
先日、永六輔氏が亡くなって、俺はある一文を思い出した。
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに」
これは、もともとは井上ひさし氏の言葉で、永六輔氏が何かの文章に書いていたのだ。
本当にそうだな! と思う。
今の世の中、俺たちの世代を筆頭に、
「やさしいことをむずかしく」語って相手をやり込め、
「ゆかいなことを面倒くさく」したがり、その挙げ句に、面倒は他人に押しつける。
そういう奴が、多すぎるよな。
と、いうわけで、次回の本は「むずかしいことをやさしく……」
ってのをしっかり踏まえて書いている。
「やさしいことをむずかしく」語りたがる連中からは、
「バカだ、アホだ」と言われるだろうけど、それってある意味、最高の褒め言葉だよな。
現場代表としては、そっちの頂点を目指すつもりだ。
しかも、ワールドクラスのな(大笑)!