『「子供を殺してください」という親たち』コミックス第3巻、発売

漫画業界も何かと厳しいこのご時世に、コミックス第3巻まで巻を重ねることができた。ひとえに応援してくださっている方々のおかげである。誠にありがとうございます。

 

『「子供を殺してください」という親たち』について、漫画に詳しいある方から「どんどんクオリティが上がっているね」というお褒めの言葉をいただいた。嬉しく思うと同時に、俺の見てきた現場は、まだまだこんなもんじゃない、という思いもある。究極の状況にある「人間」について、じっくり描いていきたい。

 

連載を続けるためには「売れる」ことも重要だ。だが、漫画化を決めた第一の理由は、この国に間違いなく存在する 家族の姿を、絵の力を借りて、たくさんの人に知ってもらい、いま一度、家族のあり方、そして精神保健福祉のあり方を考えてもらうことだ。結局のところ、数多くの力がない限り、困っている当事者や家族を助けることはできないのだ。

 

どうやって議論を巻き起こすかについては、俺なりに考え、準備してきたこともあるので、近日中にお知らせしたい。

3巻も、ぜひよろしくお願いします。