ブルーorホワイト
ちょっと前に、学生時代の同級生と会ったのだが、
そいつは車を修理する仕事に就いている。
と言ってもディーラーのような感じではなく、
ある業種で使われている車の、点検整備の仕事だ。
つまり毎日毎日、同じかたちの車をみている。
おかげで彼の親指は、一部が変形していた。
その車の、とある部分にぱちっとはまるように、
指が変形してしまっていたのだ!!
...
福岡の美点
今日は、グループホームに入所している患者さんの面会に行った。
かつて俺は、入院治療を拒んでいた彼を説得し、医療につないだ。
その後、症状が落ち着き、現在は施設で暮らしている。
会うのは久しぶりだったが、顔色も良く、笑顔もみられて安心した。
未だに幻聴が聞こえることがあり、辛いときもあるそうなのだが、
彼なりに、今の生活になじもうと頑張っている。
100人中96人
俺が仕事をするときに一番大事にしているのは、
「誰のためにやるのか」という軸を、自分の中に持つってことだ。
働いていれば、難しい問題・課題もある。
悩んだり、苦しんだりもする。
ただ「金のため」「名誉のため」というのでは、頑張りきれない。
「このひとのため」という思いがあってはじめて、きついことも踏ん張れる。
俺の本業でいえば、
クライアントである家族を、 ...
言いたいことは言わせてもらう
俺ってほんと、デタラメなことばっかりしてきたけど、
唯一、仕事だけは一生懸命やってきた。
だってやっぱり人間って、仕事を頑張って結果出さないと、
言いたいことも言えないし、他人様に話も聞いてもらえないだろ?
かといって、自分より下の人間や、家族、仲間内にしか
言いたいことを言えないような生き方じゃ、かっこわるい。
俺は相手が誰であっても、言い ...
真面目か不真面目か
法を逸脱する行為をして道を誤ったあげく、
「更生したい」と俺のところに来る若いひとがいる。
資質も性格も経歴もさまざまだから、
そのひとがそこから本当にやり直せるか、新しい道を切り開けるかは、
ある程度、年数が経たないと見えてこない。
だけど俺には、「こいつは大丈夫や!」と判断する基準が一つある。
それは、その人間が、「真面目か不真面目か」ということだ。
...
恩師の教え
俺の学生時代の恩師といえば、唐木幸比古先生である。
先生のことは、以前にもブログに書いたことがあるが、
スーパーコンピューターの創設に携わった天才で、
若くして亡くなることがなければ、ノーベル賞くらいもらっていたはずだ。
唐木先生が亡くなったとき、俺は本当にショックだったが
その教えは、今でも身体に染みついている。
この間も、唐木先生が授業中 ...
もし……
「もし別の人生を選べるとしたら、何になりたいか?」
先日、うちのスタッフから突如、そんなことを聞かれた。
俺はふだん、そういうことを考えもしないし、
質問自体、俺の生き方の範疇外という感じなので、
しばし、答えに迷ってしまった。
で、出た答えが「スポーツ選手」だった。
小学生みたいだな(笑)
でも、身体一 ...
ふんどし
俺はガキの頃から、サラリーマンにはなりたくないし、
なれねーだろうな、と思っていた。
企業や組織に属して仕事をするということは、
「ひとのふんどしで相撲をとる」ようなもんだ!
という考えが、俺の中にあったからだ。
ガキの頃から野性味あふれる珍獣だった俺は、
とてもじゃないが、ひとのふんどしで相撲はとれねーな、と思った。
とはいえ社 ...
春が来た
春が来たなあ……と思う。
しかしそれは、桜が咲いたからではない。
木の芽時とはよく言ったもので、毎年この時期になると、
入院中の患者さんからガンガン電話がかかってくる。
ほとんどが、「○○が食べたい」「○○を買ってきてくれ」といった欲求の話か、
「○○さん(うちのスタッフ)にアイアンで殴られて、
身体の自由を奪われたような気がするんですけど……」というような、 ...
子供時代
「懐かしい写真が出てきた」と、
幼なじみから、メールが来た。
向かって左が俺だ。
小一くらいかな?
この頃からすでに、「現場」の顔だな!
まったくもって丸出しだ!!
ちなみに右側の俺の幼なじみは、
この後、九州一の番長になって、
剣道日本一なって、
国立大学に進学して、
今やお堅いお堅い公務員に ...
会話力
昨日のブログのコメントに、
「相手の心をつかむ会話方法を教えてください」
という質問があった。
この間俺がつらつらと考えていたこととかぶるので
答えになるか分からないが、書いてみる。
俺は本業で、「患者さんを説得して医療につなぎますよ」とアピールしているし、
名刺の裏にも、「説得」とわざわざ印字している。
「説得」と言われると、お ...
“気”について
俺のところにはときどき、トラブルを抱えた若い人間が来る。
知り合うきっかけは、ほとんどが「たまたま」、
行きつけの飲み屋で顔見知りになったとか、
まったく関係のない案件で他人から紹介された、とかである。
関わると面倒なこともあるが、勉強になることも多い。
とくに大半が20代なので、その後の変化が、とても分かりやすいのだ。
彼らを見ていると、良 ...
2人の男
俺は少し前に、あるトラブルの解決に携わり、
AとBという2人の男に出会った。
2人とも20代である。
もともとそのトラブルは、Aが持ち込んできたものだった。
本人は被害者面をしていたが、自業自得の側面もあり、
俺からすると、加害者でもある。
反対にBのほうは、ただ巻き込まれてしまっただけで
言ってみれば、もらい事故のレベルである。 ...
母親教②
昨日のブログでは、俺が携わる家族の問題のうち、
依頼時に「30~40代の男性」が圧倒的に多いことを書いた。
次に多いのが、「20代後半の女性」である。
そして実は、彼女たちの母親もまた、
昨日書いた「母親教」の教祖様そのものなのである。
ただし娘の場合、息子とは違った形で問題が出てくることが多い。
あくまでも俺が見てきたケースによるのだが、
母親教①
俺は約20年間、いろんな家族の問題を扱ってきた。
相談だけのケースも含めて振り返ってみると、
対象者の割合としては、依頼時に「30~40代の男性」が、圧倒的に多い。
多くは、アルコールや薬物への依存も含め精神疾患、
あるいは精神疾患の「疑い」があり、
なおかつ家庭内暴力やひきこもり、金の無心、近隣トラブル……
といった問題行動を繰り返している。
上記のよう ...
兵庫・洲本市5人殺害
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(以下引用:TBS News-i 2015年3月11日)
兵庫・洲本市の5人殺害、保健所に6回相談
先日、移送業務を行った患者の家族は、
兵庫県洲本市で起きた5人殺害事件のニュースを見て
「とても他人事とは思えない」と言っていた。
容疑者はひきこもりの生活を続けており、 ...
正常と狂気の出し入れ
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(以下引用:時事通信 2015年3月9日)
被害者一家、ネットで中傷か=ツイッターに「人類の敵」―逮捕の男・淡路島5人殺害
兵庫県・淡路島の洲本市中川原町の民家2軒で男女5人が殺害された事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された平野達彦容疑者(40)のものとみられるツイッターに、被害者一家を「人類の敵」などと一方的に敵視するような内容の文章が投稿されていたことが9日 ...
ぼったくりはどっちじゃ!
身体は一つしかないので、仕事は選ばなければならない。
そうこころに決めているのだが、ときどき
とんでもない仕事(家族)にひっかかってしまうことがある。
きちんと契約を結ぶ気も、代金を払う覚悟もないのに
さもその意思があるかのような顔をして「お願いします」とやってくる。
こちらが動かざるをえないような緊急の案件を
「困った、困った」と言いながら持ってくるから、
話を聞いてしまった以上 ...
100か0か
俺の幼なじみに、ものすごく仕事のできる男がいる。
何の仕事をどのようにやっているのかを詳しく書くと
営業妨害になりかねないので、そこは省略するが、
まあ、俺と同じような最前線の現場仕事だ。
その中でもちょっと特殊な能力を要する分野に携わっているのだが、
実力は、日本でも三本の指に入るのではないか、というお墨付きである。
彼は、子供の頃からとにかく身体能力が高かった。