不可解な事件の多発①
名古屋の老女惨殺、東京都中央区の金属バッド殺人、
和歌山の男児刺殺、渋谷のたてこもり……
と、ひっきりなしに事件が続いている。
なんというかもう、ビックリさえしなくなってきた。
しかし、いずれも動機や理由が理解しがたいからこそ、嫌な感じがする。
報道では、近隣住民や友人知人へインタビューを行っているが
「ごく普通の家庭で、感じのよいお子さんでした」
「あの ...
「ネクストワールド」をどう生きるか
最近、NHKスペシャルの「ネクストワールド」を興味深く観ている。
それによると、2045年には、コンピューターが人間の能力を上回るそうだ。
たとえば血液細胞ほどの大きさになったコンピューターが、脳に埋め込まれたり、
コンタクト型になったりして、必要なデータが出てくるようになる。
暗記や計算、語学の能力は必要なくなり、
身体的な強さすら、機械を装着することでまかなえるようになる。
……というよう ...
忘れるしかない
この間、昔の仕事のことでどうしても思い出せないことがあって、
「俺もいよいよボケが始まったか……」と、さすがに不安になった。
でもうちのスタッフに言わせれば俺は、
終わったことに関しては、すぐに忘れるタイプらしい。
ついでに、「同じ話を何回もしていますよ」とも言われた。
俺は思わずこう言い返した。
「過去を逐一覚えていたら、危険すぎることに嫌気がさして、
...
親の死生観
仕事を通じて家族の問題に携わるとき、俺が基準として考えているのは、
どこまでいっても「命」のことである。
これは、今までにも何度も書いてきた。
もう一つ気づいたことを言っておくと、
最近の家族、とくに親には、「人間は必ず死ぬ」という概念が、
すっぽり抜け落ちているように思う。
とくに60代以降の親世代に、顕著に見られる傾向だ。
もう仕事も引退して、人生の四 ...
患者の家族の金持ち化
少し前に、患者の高学歴化という記事を書いたが、
もう一つ、精神疾患の疑いがありながら、なかなか医療につながらない要因として、
家族(親)の「金持ち化」が挙げられる。
対象者(この場合は子供)は、無就労やひきもりの状態にあり、
不規則な生活や病質的な言動、自宅のゴミ屋敷化、
アルコールや薬物への依存、隣人とのトラブルなど、
精神疾患ではないか? と思われる言動を繰り返している。
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自分改造
今は人生が70年80年の時代なので、
40代といっても、まだ折り返し地点である。
ひと昔前までは、40代にもなれば会社での地位にあぐらをかいて、
たらたら仕事をやっていても、給料はもらえたし、
年金制度も充実していて、楽しい老後が迎えられた。
しかし今の時代、国も会社も生活の保障などしてくれない。
だからこそ、40代といえども、自分で自分に発破をかけて、
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自分のものじゃあ、ないのにね
俺は子供の頃、お袋からよくこんなことを聞かされて育った。
「他人のものや、他人から与えられたものを鼻にかけて
調子に乗っている奴は、いつか必ず落ちていく」
俺のお袋は、テレビに出てくる芸能人だけでなく、
自分の身内や友人知人の中に、そういうのがいると、
「たけし、よう見とき」と言って教えてくれた。
しかもお袋は「ああいうのは、落ちるときには自 ...
喜びと安心と
仕事が仕事として成り立つ土台には
「ひとを喜ばせる」ということがあると思う。
俺の仕事の場合、それにプラスして「ひとを安心させる」というのがある。
精神障害者移送サービスという仕事をはじめたときから
どうしたら、家族の問題で追いつめられているひとが、
喜んでくれるか、安心してくれるか。
俺にとって大事なことは、その一点だった。
ときどき、「なぜ警備会社の移 ...
超コンパクトな生活
俺はこう見えて整理整頓が得意なので、
書類なんかも何ヶ月かに一度はきちんと見直して、
不要になったものはガバッと捨ててしまう。
プライベートの時間はないに等しいので、
ムダな買い物はあまりしないし、
ついつい買って増やしてしまうのは、本くらいだ。
それでも周りを見渡してみると、俺の生活はモノに囲まれている。
この中で、俺が絶対に手放せないモノってなんだろう ...
成熟とは何か!?
俺は18歳まで小倉(今の北九州市)で育った。
高卒後、東京に憧れて上京し、都会も面白いとは思うけれど
幼少期を小倉で過ごせたことは、良かったなあと思っている。
もちろん、今の小倉は昔とは違うし、
ずいぶん丸くなったな、という感じはあるけど、
なんていうか人間くささのある街なんだ。
そういう街で育った人間としては、
「東京生まれ東京育ち」のひとと話をしていて ...
都会では生きられないひとたち
俺が携わっている、心を病んだり、犯罪に手を染めたりしているひとや
大手企業に勤めていても行き詰まっているようなひとをみると、
「このひと、都会に住んでいなかったら
もっといい人生を送れるんじゃないか」
と、思ってしまうことがある。
都会の暮らしが、絶対的に向いていないのである。
とくに20~30代で、人生につまずいて ...
患者の高学歴化
精神疾患の疑いがあるひとを医療に結びつけることが
難しくなってしまった一因に、対象者の高学歴化があると思う。
俺が移送をはじめた約20年前にも、
高学歴の持ち主で、心の病気になってしまうひとは一定数いた。
でも彼らは、単に成績が良いだけではなく、
文芸や芸術などにも造詣が深くて、人間的な豊かさも兼ね備えていた。
そういうひとだから、いろんなことを深く考えすぎちゃって、 ...
タバコ吸って悪いか!
俺はかなりのヘビースモーカーである。
いろんなひとから、「ニコチン中毒ですね」と言われる。
テレビの視聴者からも叱られる。
昔、「本気塾」に関するテレビ放映があったときには、
「塾生にタバコ禁止とか言っといて、押川が吸ってんじゃねー」
という指摘を、2chに書かれまくった。
禁煙するなら、完全に治療の領域だな。
禁煙しようと思った ...
マクドナルド食ってやった
週末はほとんど事務所にこもっていた。
今日は、夕飯にマクドナルドのダブルチーズバーガーとチキンナゲットを食った。
問題が起きまくっている今こそ空いてんじゃねーか、と思って行ったら、
案の上、とっても空いていて、すぐに買うことができた。
店員さんはいつもより一生懸命、働いているように見えた。
ファーストフードはそれほど好きではないのだが、
こう ...
親切という言葉
「親切」というのは「親を切る」と書く。
語源を調べてみると、これは「親を切る」という意味ではなく、
「親」は「親しい人」、「切」は、刃物をじか に当てるように「身近であること」、
つまり、「身近に寄り添い、行き届くようにすること」という意味らしい。
でも俺はやっぱり、ひと様に親切にしようと思ったときには、
家族(=自分)のことばかりは、考えていられないと思う。
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アタマを使う時間
ようやく新宿に戻ってきた。
ここからしばらくは、書類や資料の作成&読み込みが続く。
出版予定の本の、カバーデザインも上がってきた。
こちらも最後の原稿チェックを、魂入れて頑張ります!
気が合わない親子
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(以下引用:読売新聞 2015年1月13日)
子供に向精神薬処方増…注意欠如などで2・5倍
子どもへの向精神薬の処方件数が増加し、13歳~18歳では、2002年~04年と08年~10年との比較で、注意欠如・多動症に使うADHD治療薬が2・49倍、統合失調症などに使う抗精神病薬が1・43倍になったことが、医療経済研究機構(東京)と国立精神・神経医療研究センター(同 ...
俺の仕事についてつらつら書く
医療にかかる必要のあるひとを、医療につなげる。
言葉にすると簡単だが、そこに至るまでには、
さまざまな業務をこなさなければならない。
スタッフによるヒアリング(聞き取り)だけで何時間もかかるし、
その後の俺の相談(面談)を経て、業務依頼となれば、調査や視察を行う。
その結果をもって現状を緻密に分析する。
危険予測、危険排除、コンプライアンス遵守のチェック等も欠かせない。
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負けからの切り替え
仕事でもプライベートの人付き合いでもそうだと思うが、
ダメな出来事があったときに、上手な切り替えができるひとを見ると
このひとは、頭がいいなあ、と思う。
負けの美学、とでも言おうか。
仕事で失敗をして、君はもういいよとなったときに、
言い訳をしたり、めそめそしたりせず、
「お役に立てずに申し訳ありませんでした」
と頭を下げて帰っていく。
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またしても、殺傷事件が
またしても、殺傷事件が相次いでいる。
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(以下引用:日本テレビ系(NNN) 1月9日(金)11時15分配信)
“父親殺害”32歳長男を逮捕 品川区
8日、東京・品川区のマンションで、70歳の男性が血まみれの状態で死亡しているのが見つかり、警視庁は、同居する32歳の長男を殺人の疑いで逮捕した。 ...