素直力
先日、地元北九州の街中で、同級生のYにばったり会った。
このYってのは、かつてはしょーもない悪ガキで、
小学生のときには「Yと同じ中学になったら終わりや」と、
周囲に言わしめていたほどである。
案の定、中学では喧嘩は日常茶飯事だし、
教師まで殴ってボコボコにするわ、
交番に火炎瓶投げ入れるわ…
まあ、手のつけられない、とんでもない奴だった。
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2014年 書き初め
人間は血で生きているんやない。
気で生きているんや!
ほんものはどっちだ
2013年の大晦日は、さすがに仕事もなかったので
一人、テレビを観て過ごした。
紅白では、泉谷しげるが暴れていたな。
リハーサルからブチ切れていたみたいだけど、
本番でも「手拍子してんじゃねえ!」と悪態ついて、最後はギター投げて。
前歯もなかったしな。
最初は「やりたい放題だな!」と思って笑いながら観ていたんだけど、
「テレビやラジオの向こうで、一人寂しく ...
2013年、最上級の出会い
今年もよい出会いがたくさんあったが、
そのなかでも最上級といえるのが、小林由美さんと会えたことだ。
小林さんはシリコンバレーで暮らす日本人女性だ。
今年の8月、俺は、とある仕事の一環でサンノゼ(シリコンバレー)を訪れ、
その際に、縁あって、一緒に食事をさせてもらった。
小林さんは著書もあるので、経歴を引用させてもらって紹介する。
東京大学経済学部を卒業したのち、日本長 ...
長い休みで頭も休むか?
世間は正月休みに入ったようだ。
ゴルーデンウィーク、盆休み、年末年始…、
これらの長期休みを、俺は上手に楽しむことができない。
休みを休みとして受け入れてしまうと、どうにもだらーっとしてしまい、
志も気力も低下を招いてしまうような気がするのだ。
だから、周りが長期休みを堪能している時には、
俺はむしろ、これから先のことを一生懸命、考えることに ...
豚レバー
昨日は某社の忘年会に参加した。
サラリーマンの必殺技、「手のひら返し」をたくさん見た。
そんなに飲んだつもりはなかったが、今日になって、身体がきつい。
もう酒もだいぶん、飲めなくなってきたなあ…。
昼すぎ、本気塾に顔を出す。
小腹がすいていたので、テーブルの上にあった「お肉寒天寄せ 豚レバー」という物を手に取る。
なかなか旨そうだな、と開けて食おうとしたところ、
通りかかったスタッ ...
年の瀬に思う
街を歩けば、人はみな、どこかせいたような顔つきで通り過ぎてゆく。
俺は長いこと、24時間365日体制の仕事をしてきたので、
カレンダーの感覚が抜け落ちている。
他人様の顔を見て、いよいよ年末だなあ…と感じるだけである。
明日辺りからは、道ゆく人の顔も、新年を待つ明るいものに変わるのだろう。
こんな俺でも、この時期にはぼんやりと、今年の出来事を振り返ったりする。
今年中に、あれとこれを決着つけて ...
叱る、叱られる
先日、俺がもっとも信頼を置いているカメラマンの男と、子供の叱り方について、話をする機会があった。
彼は二児の父であるが、子供を叱るときに手をあげることもあれば、気分によって理不尽に叱ることもあるという。
「理不尽に怒る人もいるんだ」ということを子供に学ばせ、子供が他者と接する時に、気をつけて相手を観察したり、想像したりできる感覚を身につけさせるためである。
ちなみに彼はとてつもない人間力をもっているので、日頃、子供に愛情をたっぷり注いでいることは、想像に ...
人間の器
俺が思う「器の大きい人」の「器」とは、大きいことはもちろんだけど、シンプルで割れにくい。何をのせても耐えうるだけの、厚みがある。
料理で例えれば、美味い飯や見栄えのする美しい料理だけじゃなく、まずい飯も、それこそ冷や飯でも、必要とあればのせられる、そんな器だな。
そして「器の大きい人」の根底には、「他人様のため、世の中が少しでも良くなるために、自分ができることをやる!」という、これまたシンプルかつ強度のある、絶対軸があるような気がするな。
時代を狂わす40代②
昨日、書いた「時代を狂わす40代」は、なかなか反響があった。ブログのコメントは「0」だけど(笑)、個人的に連絡をくれて「押川さん、よくぞ言ってくれた!」と言ってくれた人もいた。思い上がった40代の奴らは、この事実を胸に刻んだほうがいいと思うぜ!
調子に乗って、昨日書き忘れたことを、追加で書いておく。まずは俺が発見した、「時代を狂わす40代」の特徴だ。
よく観察すると、「仕事」と呼べることを何もしてない。ただし、「仕事をしているフリ」はうまい。時代を狂わす40代①
俺は1968年生まれの45歳であるが、2013年の今現在40代の奴らは、「一番ずるい世代」だと、断言する!
俺は今まで、仕事を通じていろんな世代、業種の人と知り合い、ときには一緒に仕事をしてきた。俺は自分より上の世代、下の世代の人とはわりと気が合うのだが、同世代の40代の人間とだけは、合わないことが多かった。というより、俺は同世代の人間から、めちゃくちゃ嫌われる。会っても目も合わせてもらえないくらいだ(笑)
最近になってようやく、向こうから見ると、俺みたいな人間って ...
薬物使用障害からの更生~K子編~
以前、薬物使用障害からの更生について書いてほしいとコメントをしてくれた方がいたので、これまでに携わった事例を、何回かにわけて書いてみる。まずはK子編から。
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K子は、10代でクラブ遊びに目覚め、同時に違法薬物に手を出すようになった。短大を卒業後は、夜遊びと薬物の影響で昼間の仕事は続かず、水商売で日銭を稼ぎながら、人気DJを「教祖」と崇め、夜毎クラブに通いつめた。大麻、LSD、MDMA、コカイン…手に入るものは躊躇なく、なん ...
孫と祖父母
少し前になるが、こんなニュースがあった。
たびたび金を無心の孫、困り果て祖父が通報
祖父(77)宅の敷地に無断で立ち入ったとして、島根県警津和野署は14日、孫で住居不定、無職の男(22)を住居侵入容疑で現行犯逮捕した。
孫はこれまで何度も祖父母に金を無心し、困り果てた祖父が同署に届けた。
発表では、孫は14日午後1時35分頃、同県吉賀町の祖父宅の敷地に無断で侵入した疑い。駆けつけた署員が取り押さえ、孫は「小遣いをせびりに来た」と容疑を認めてい ...
二つの我慢
世の中には、「やってもいい我慢」と、「やってはいけない我慢」というのがあるらしい。やってもいい我慢というのは、人への協力や、人助けのために、自己犠牲をはらうときの我慢。ようは、誰かに飯を食わせるために自分は冷や飯を食う、そういう我慢だ。
やってはいけない我慢というのは、周囲の顔色をうかがって、右習えで歩調を合わせるとか、上司にゴマばかりすって、おかしいことにも異議を唱えない、そういう我慢。
やってもいい我慢は、そのときは辛くても、いつかちゃんと、いい形で自分に返って ...
すてきな人
俺はこの間、すごくすてきな人に会った。
ここではMさんとするが、とある信頼のおける人からの紹介で、ビジネスの話をするために会った。Mさんは俺に会うなり、その信頼のおける人の名前を出し、「あいつから、押川ちゃんに会ってくれって泣きの電話が入ったからさ。あいつの涙、止めてやらなきゃならんだろ」と言って、握手を求めてきた。
Mさんは、その業界では「伝説の人」である。過去に、業界では誰もが知るほどの業績を残しているのだ。でも今や、そんな素振りは微塵 ...
ピンチのときに何を思うか
45年も生きていると、人生にはいいことも悪いことも、まるで波のように、周期的に訪れるものだと感じさせられる。
ここのところ、これは大きな挑戦だな、と思うような出来事が続いているが、振り返ってみると、10年、20年前にもあった出来事が、形を変えて再び訪れているのである。
「この事態をどう乗り切るか」「この選択、どちらをとるか」気がつけば俺は、かつてと同じような危機に直面し、選択を迫られている。
こんなとき俺はいつも、より困難なほう ...