俺が誕生日を祝うのは、ゴウ会長だけだからな!
9月6日、ゴウ会長が御年11歳になられた。
会長は今年、病気により失明するというビックアクシデントに見舞われたのだが、
落ち込む周囲の人間どもをよそに、会長自身はまったく気落ちすることもなく
相変わらず楽しい毎日を過ごしている。
とくに、ごはんに関しては、本当は目が見えているのではないかと思うほど
正確かつ素早い、ガチな動きをする。
この、己 ...
調和理論
この仕事をしていると、本当にたくさんの人と出会う。
対象者や家族はもちろんだし、珍しい職業のせいか、
まったく畑違いの仕事をしている人からも興味を持ってもらえて、
会って話ができる機会に、恵まれてきた。
そうやっていろんな人の、いろんな生き方を見てきたが、
この年になってつくづく思うのは、
良くも悪くも、「人生はバランスだ」ということである。 ...
日本はもはや、「命」もすべて、「自己責任」! 相模原障害者施設殺傷事件8
先日、教育関係者と話をする機会があったのだが、昨今は義務教育の過程においても、「本人の意思」が最大限に尊重されつつあるらしい。たとえば子供のやることに対して、大人(教師)が、これまでの経験から「それでは上手くいかない」「あとで後悔する」と分かることがあっても、子供自身やその親が決めたことであれば、よけいな口は挟まない、という。
その結果、子供が暴走して大きな失敗をしようが、後悔をしようが、「自己責任」ということで片付けられてしまうわけだが、これは精神保健分野と同様であり、もはや ...
地域移行の真実 相模原障害者施設殺傷事件7
相模原障害者施設殺傷事件が起きてから、一ヶ月が経とうとしている。
この間、識者や専門家、精神保健に関連する団体などがさまざまな見解を述べているが、多くは、「このような問題は司法(犯罪など)として捉え、医療としての対応を求めるべきではない」というものであり、「今後も、脱施設化・地域移行の歩みを止めてはならない」というものである。
まず、司法と医療のグレーゾーンについては、「『子供を殺してください』という親たち」でも記述したように、日本では長らく、 ...
珍メダル
あらためて、伊調選手の四連覇、おめでとうございます!
そして吉田選手の銀メダル、おめでとうございます!
吉田選手の試合後のインタビューには、俺も心を打たれた。
そして、己の身が引き締まる思いもした。
吉田選手は以前、レスリングのことを
「これが自分の仕事だから」と言っていたのだが、
たとえば、任された仕事でミスをしたり成果を出せなかったりした ...
「尊い」吉田沙保里選手
俺が吉田選手を熱烈に応援していたことを知っていたある女性が、
今回の敗戦を受け、「押川さん、落ち込んでいませんか?」と連絡をくれた。
彼女は、ふだんは気が強くて、バリバリ仕事ができるエリートだが、
心優しい一面も持ちあわせているのだ。
俺は、
「敬愛する吉田選手の負けがショックすぎて、立ち直れない」
と答えた。
しびれるブログの前にこれだけは書かせてくれ! 「応援」
本当は、今日は俺の本業について、しびれる内容のブログを書くつもりだったのだが、
リオオリンピックもいよいよ佳境に入り、俺の敬愛する女子レスリング選手、
吉田選手と伊調選手が今日明日で登場するので、これだけは書かせてくれ。
俺が今回、もっとも楽しみにしているのが、彼女たちの四連覇達成だ。
リオ入りする前、吉田選手が報道陣に向かって、
「メダルの数が(日本の ...
植松容疑者と同じじゃねーか!!
(以下引用:産経新聞8月15日)
「将来を悲観し…」49歳息子を刺殺容疑 72歳母逮捕 大阪府警羽曳野署
大阪府羽曳野市の民家で15日未明、住人の男性が刃物でのどを刺されて死亡した事件で、大阪府警羽曳野署は15日、殺人容疑で男性の母親で不動産賃貸業、若本敏美容疑者(72)=同市高鷲=を逮捕した。「(息子に)精神疾患があり、将来を悲観した」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は15日午前2時ごろ、自宅1階の洋間で寝ていた息子の無職、佳秀さん(49)ののどを ...
脱施設化・地域移行の闇は、子殺しに直結する
少し前のブログに、福祉を学んでいる方から、
「脱施設化も地域移行も、私たち福祉を学ぶ人間は素晴らしい考えとして教えられてきたのですが、
それに伴う大きなリスクについて今回学ぶことができました」というコメントをいただいた。
民主主義国家では、その時代の流れにより政権政党が決まり、大人の事情により政策等が決められるわけだが、
日本では民主党政権時代の平成22年度(2010年)から、「精神障害者地 ...
逃げるな!トボけるな!保健所!! 相模原障害者施設殺傷事件6
相模原の事件をきっかけにつくづく感じたことだが、世間一般の方々には、精神保健に関する主管行政が、保健所(あるいは精神保健福祉センター)であること自体、理解されておらず、その詳しい役割については、なおさらである。
たとえば警察であれば、「市民の命を守る」「地域の安全を守る」など、誰もが知っている、明確な役割・使命がある。だからこそ我々は、身の危険を感じるような出来事があったら、すぐに警察に通報や相談をする。
そして警察が事件や事故を防げなかったときには、理由の如何に関 ...
家族を丸ごと説得なのだ!
コメントの返信ができていませんが、いつもありがとうございます。参考になるご意見も多く、ブログ内で返信していくつもりです。今後も活発な議論をよろしくお願いいたします。
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先日、6月から携わっていた説得移送のXデーを、関係各所の協力の下、無事に終えることができた。
今回の対象者は、俺が携わる以前に、家族が医療につなぎ、統合失調症と診断され、精神科への医療保護入院歴があったが、院庭散歩の許可が出た際に、脱院して自 ...
「現場脳」押川が、法律からみる重大過失者は、こいつらだ!! 相模原障害者施設殺傷事件5
相模原の事件を正しく検証し、このような凄惨な事件が、再び起きないようにするためにどうすればよいのか。考えるべき事は、実は、たくさんある。
その一つ、植松容疑者の大麻、危険ドラッグの乱用については、すでにさまざまな報道がなされている。措置入院の際の尿検査で、大麻の陽性反応も出ている。違法薬物の乱用については、刑法に抵触する行為である一方、治療すべき対象であり、医療の側面も持っている。この二つの面をどう捉えるかによって、以下に取り上げる法律等の解釈、対応も、大きく変わってくる。
引き金を引いたのは、こいつらだ!! 相模原障害者施設殺傷事件4
容疑者が早期の措置解除(退院)となった理由について、俺は、背後にプロ(弁護士)の存在があるのではないか、と書いた。そう考えるに至った過程にこそ、今回の事件の鍵があるのだが、まずは各報道から分かる、容疑者の動きを整理しておく。
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2/14、15
容疑者が衆院議長公邸に手紙を持参する
2/19
精神保健福祉法に則り、警察官通報がなされ、緊急措置診察となる。
1名の精神保健指定医が「 ...
黒幕は弁護士!? 相模原障害者施設殺傷事件3
相模原市の障害者施設での殺傷事件の続報だが、厚労省は昨日、容疑者が入院していた病院に立ち入り調査をし、措置入院の一連の経緯について、聞き取りを行っている。およそ二週間という入院期間は、たしかに短い。殺害予告を出し、なおかつ大麻の反応も出ていた以上、なぜこんなに早く退院させたのか? という疑問はある。
措置入院は、本人、家族の同意がいらない強制入院であり、入院までのハードルが高いからこそ、専門家でなくとも、「退院後に事件でも起こしたら」と考えるし、退院の時期は慎重に検討するはず… ...
相模原殺傷事件の責任は、地域の全一般市民にあるのが現状だ! 相模原障害者施設殺傷事件2
先日、無事、入院の説得のXデーを完遂できた。今回も、関係各所、皆さんのおかげである。相談を受けてから、視察・調査・病院確保等、ここに至るまで2か月を要した。凄惨な事件をいつ犯してもおかしくない状況の対象者であった。
今後の入院治療に関しては、それを阻害するさまざまな問題が自ずと出てくる。対象者への関与はこれからが、本番になる。
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さて、 ...
起こるべくして起きてしまった 相模原障害者施設殺傷事件1
実は、日付が変わって今日が説得移送のXデーなので、ここ数日は現地入りし、準備に動いていた。それこそ、昨日未明に起きた相模原殺傷事件のような事件を、いつ起こしてもおかしくない、そんな対象者の案件だ。俺は家族からの依頼で、入院治療の説得だけでなく、将来的なサポートにも関わっていくことになる。
明日に備えてブログもしばらく休むつもりでいたのだが、相模原殺傷事件のことを気にしてコメントしてくれた方もいるので、俺の考えを、手短にであるが書いておこうと思う。
ブサイク・アホは、素敵に丸出し!
この間、大学時代の後輩と、久しぶりに会った。
そいつは俺と同じアホちゃんだが、性格は素朴で真面目な奴で、
俺とは違って大学をきちんと卒業し、一部上場の優良企業に就職もした。
そして、もう何年も前になるが、会社を辞めて大学院に入り直して、
MBAの資格をとったのである。
そいつが大学院に通っている間は、俺も
「おー、頑張ってるな!」と、感心しな ...
現場!押川に突き刺さる! ASKAのブログは、超絶・驚愕の教科書だ!!
ヤフーニュースを見ていたら、ASKAの記事が目に止まった。
この記事は、現行の精神保健に関する法律や精神科病院の実態、
人権(本人の意思を尊重すること)の意味合い、家族の苦悩、
さらには、薬物の恐ろしさや後遺症の現実を如実に語っている。
まさに「教科書」だと思ったので、取り上げる。
(以下引用:スポニチアネックス 7月20日)
ASKA 半年ぶり沈黙破りブログ開設 妻と大げんか、家出か?
けいこく!!
久しぶりにブログを書いたら、
コメント欄に虫さん以下の輩が飛び込んできたな。
俺に対する誹謗中傷なら、どうぞご勝手に、ってなもんだが、
普段から真面目に考えて意見をくれている読者の方々を愚弄する行為は、許さねーぞ。
どれがなりすましコメントかは、IPアドレスを見れば丸わかりの、ふりチン状態だ(笑)。
今後はそういった不愉快なコメントはバキバキ削除していく ...
俺は現場ちゃん
立て続けの現場仕事と、新しい本の執筆がどちらも佳境に入り、
頭の中がとっちらかっている状態だ。
肉体労働と知的労働を同時並行でやっているようなもので
俺の足りない脳みそが火を噴くのも当然だな!
すっかりブログが滞ってしまい、
「元気ですか」「生きてますか」とメッセージをくれた方々には、
ご心配かけてすみません!