相模原障害者施設殺傷事件 植松被告は「招かれざる客」だった
事件はなぜ防ぐことができなかったのか
戦後最悪とも言われた凄惨な事件から26日で一年が経った。神奈川県相模原市の障害者施設において、元職員の男性が十九名の入所者を殺害し、二十七名に重軽傷を負わせた、相模原障害者施設殺傷事件である。
テレビ、新聞など報道の大半は、差別やヘイトクライム、共生社会をどう実現するかといったところに焦点が当てられていた。その側面からの考察はもちろん必要だ。だが私は、この事件を教訓として、再発防止の視点から考えを述べたい。