押川剛note, シリーズ 『清く正しい危機管理講座』

【note更新情報】

4月6日(土)の東京新聞に、『医療保護入院「まるで誘拐」』と題する記事が大々的に掲載された。執筆した中澤佳子記者からは、俺のところにも取材依頼があったが、「医療保護入院のための移送」制度について純粋に考える意図が感じられなかったため、「現時点では、私はコメントする立場にありません」と回答した。そのやりとりについては、先日のnoteに詳細を書いた。

このケースをもってして「移送の実態」というには、あまりに偏りがある

一読者として東京新聞の記事の所見 ...

コントラバーシャルな押川が斬る!

基本的に専門家がその能力を遺憾なく発揮できるのは、「整えられたもの」に対してではないだろうか。とくにメンタルヘルスの分野に関しては、精神保健福祉法に則ったルールがあり、人権や意思の尊重をより求められる。だからこそ多くの専門家は、本人の意思で病院を受診している人に関しては手厚い医療や支援を授けられるが、病識のない人、精神科での治療を拒んでいる人には、ルールや人権といった縛りにしばられて、手を差し伸べることができない。

俺は、精神障害者移送サービスは、「危機介入」だと思っている。実 ...